一つの会社で働き続けるのはリスクが多い【準備しよう】

 終身雇用が当たり前だった日本では、最初に就職した会社に長く働き続けるのが良いこととされていて、転職のために退職することはドロップアウトした様な印象があり「良くないこと」の様に捉えられがちです。今は転職は自分の価値を高める大切な手段です。
実際に一つの会社に働き続けることに潜んでいるリスクについて考えてみました。

一つの会社で働き続けるメリット

 長く働き続けることは「粘り強い」「仕事を任せてもやり遂げる力がある」などの証明になりますし、退職しない人の方が責任のある仕事を任せられる可能性がありますし、仕事の結果を出すことで会社の要職に就くことができる様になったりします。

 同じ会社で働き続けることはその人の信頼度にも繋がるので、信用信頼の証明になります。銀行やカード会社などの信用調査で職歴が参考にされる事が良い例です。

 働く環境が恵まれていて将来性がある業界であれば、長く働くことで出世しやすくなると言うメリットもあります。

一つの会社で働き続けるリスク

 では一つの会社で働き続けることに対してのリスクにはどの様なものがあるのでしょうか。

成績と給与が連動しない

 会社は全体を最適化することで運用されています、例え一人の成績が飛び抜けて伸びていても他の部署が思う様に伸びていない場合は、収益を平準化します。そのため自分が残した成績の割に昇給が少ない、なんて事も起こりがちです。


 さらに給与についてはある程度の年齢級がある会社がいまだに多くあります。どれだけ頑張って結果を残しても先輩社員が謎に高給の場合も少なくありません。


 基本的に会社員は時給で給与が決まっているので時給の高いアルバイトとあまり変わりありません。人生の時間を切り売りするのが今の金額で妥当でしょうか。もし転職した場合に年収がアップする可能性がある場合、一つの会社で働き続けて一定額の昇給でいるよりも他の会社のオファーを受けた方が給与の伸びが大きく将来の可能性も広がります。

視野が狭くなる

 他の会社で働いたことがないので、考え方がその会社の方針に染まっていることが多くあります。外の会社と比較もしていないために、「井の中の蛙大海を知らず」の状態です。

 新しい事への興味や関心は周りの人に影響される事が多いので、自分は興味があったはずなのに、会社の周りが誰も動いていないからいいか。と諦めてしまい環境により視野が狭くなってしまう事も多くあります。

 個人の技術についても自社で必要なスキルしか持っていない為、一般の市場で戦うスキルを持っていない場合があります。

会社がなくなる事もある

 ITやAIなど様々な技術革新により新しいビジネスモデルが多く出てきています。この新しい技術に乗り切れない会社は無くなってしまう可能性があります。もしかしてその業界ごと無くなってしまうことも。携帯電話やプリンタの普及により写真屋さんや印刷屋さんが壊滅的なダメージを受けたように、今後どの様な変化が起きるのかわかりません。 

 仮に会社は安泰だとしても、個人としてはどうでしょうか、最近ではコロナ禍の中、大手企業が希望退職者を募っている話も報じられています。
 会社は無くならなくても規模縮小などで人員整理される事も十分にあり得ます。実は「大企業退職者」は転職市場で不人気だったりします。新卒は何をしたいかを問われますが、中途の場合は何が出来るかが問われます。大企業だから安心と胡座をかいていると大変なことになります。

大切なのは自分の市場価値

 会社に依存して働いているときはあまり気になりませんが、外部の転職エージェントに自分の情報を登録すると、自分の具体的な市場価値がわかります。今の給与が400万円でもエージェントに登録して求職してみると800万円のオファーが来る事もあります。当然逆もあります。

 自分の市場価値を調べるのは無料でできるのでまずは調べてみることをお勧めします。

転職するか悩んだら『mentors』

 同じ会社で同じ仕事を長年続けてきたことは、「信頼性」や「粘り強さ」をアピールする面では効果がありますが、長く勤めていてもスキルを磨くことを怠っていては専門性が高まることはありません。長く勤務することは自分の市場価値を上げることにはなりません。

市場価値を上げるためにはスキルを磨くこと、自分は何ができるかを明確にすることです。

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転職してもいいと心の準備を常にしておく

 一つの企業に長くいることは悪いことでは決してありません。しかし、転職を視野に入れず今の会社にしがみつくことは自分の可能性を狭めていると感じます。


 今の環境に愛着があるから離れたくないと言う気持ちはわからない訳ではないですが、転職してみたら新たな環境は案外居心地が良かったと言う事もあります。固定概念に思い込みにとらわれることのないように柔軟に対応できる準備をしておきましょう。

人材は更に流動的になる事が予想されています。
「どこでも働ける準備」をしておくと時代に乗り遅れずに済みます。
どこでも働ける時代だからこそ、自分の価値を安売りすることの無い様に働いていきたいものですね。

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