ホワイト企業を勘違いすると成長しない企業と社員に

最近のニュースでホワイト企業から人材が流出しているという記事がありました。

ホワイト企業だから働きやすそうと考えて就職したものの、自己の成長に関しては何のストレスもないので物足りない。と感じてしまうのでしょう。

ホワイト企業=ゆるい企業 という図式ではないはずなのに、ホワイトの意味を取り間違えている会社の上司の責任なのではないでしょうか。

ホワイト企業はノルマも無く上司からの叱責を受けない企業ではない

会社の社会での役割は、「商品やサービスを通して人々が必要としているものを提供し、その対価として利益を上げること」です。

当然お客様に喜ばれるサービスを提供するため、企業内で努力をする必要もありますし、提供する商品やサービスを磨き上げる努力も必要なはずです。

会社である以上、常により良くしていこうという思いのもとでなければ、会社は継続することができなくなります。

ホワイト企業と言われている企業であったとしても、当然、社会の競争の中にありますので、常に商品やサービスの向上に努めなければならず、何でもOKというわけにはいきません。ノルマもなく上司からの叱責も全くないのでは、会社として維持していくこと自体難しくなるのです。

ホワイトを勘違い

しかし、ホワイト企業をノルマもない叱責もない、残業もない、ゆるい会社だと考えている人は少なくありません。

特に、上司である人間がこの様に考えている場合が多くあります。部下対して怒っちゃダメ、残業させちゃダメ、ノルマを課してもダメと考えてしまっているのです。この様に考えてしまうが故に、部下側は何をしても怒られないから余裕。と勘違いをしてしまいます。

本来のホワイト企業の考え方は、

ノルマの設計をちょっと背伸びすれば届くような数値に設定する。

残業は必要ならば行うが上司に付き合うような無駄な残業はしない。

部下の間違いはしっかりと指導し、業務改善に繋げる。

というように、業務につながることはしっかりと指摘して改善を促すのです。

ホワイトという名前は、何をしても誰からも何も言われない。という自由な社風の事ではないのです。

しっかりと人間関係があれば、叱られても嬉しい

上司側の言い分として、下手に叱ってしまうとパワハラになる。と考えている人がいます。これは叱ると怒るを混同して考えている様に思います。

叱るとは、相手により良い行動をしてもらう為に、理性的に話をして反省を促すことです。

対して怒るとは。相手に対して威圧的に振る舞い、自分のイライラを感情のみを相手にぶつけること。

叱ると怒るは誰のために行っているかが根本から違うのです。

上司が部下の事を本気で考えて叱っているのであれば、当人にとっては「私のことをしっかりと見てくれている」と考えることもできます。

もし日常からしっかりと部下についてみている上司であれば、叱られた方は嬉しいと感じるはずです。

逆に普段から部下のことを気にかけない上司であれば、叱られた部下からしてみれば、「普段私のことなんて気にもかけないくせに。失敗した時だけ怒られるんだよね」と見られます。

普段からしっかりと人間関係ができていれば、叱ることだって嫌がられたりしないはずです。

仕事は苦い根と甘い果実を持っている

この言葉は稲盛和夫さんの名言の一つでもあります。

ホワイト企業=飴玉のような甘い企業。というふうに捉える人が多いのではないでしょうか。

本来仕事というのは飴玉のように甘いだけではありません。

日々の辛さや困難を乗り越えた時に味わえる喜び、そんな苦さを乗り越えた先にある喜びなのではないでしょうか。そこに仕事の本来の楽しさや充実感があるのです。

勘違いしているホワイト企業に先はない

社員に飴玉を与え続けているような企業に、未来はあるのでしょうか。

仕事に対して真面目に一生懸命に打ち込むこと、そのようの毎日の行動から精神的な豊かさや人間的な深みが出てくるのではないでしょうか。

ホワイト企業が社員に対して、仕事に真面目に打ち込むことを求めず、何をしても叱られない環境であるのなら、社員が自分の人生を充実させることもが出来なくなる。

そのことに気がついしゃ社員はホワイト企業に嫌気がさして退職するのかもしれません。

ホワイトの意味を取り違えているのは上司の責任です。

もしあなたの上司がホワイトの意味を間違えているのなら、その場所から離れた方があなたの人生が充実した豊かなものになるかもしれません。

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