行動力とは?企業が行動力を重要視する意味

「コロナの影響もあり就職活動については買い手市場だ」という話を聞くようになってきました。これから就職活動を始める学生や、今の職場に不満があって転職を考えている人にとって市場の変化は非常に重要です。しかし、コロナに関係なく人気企業の求人の倍率は高いですし、不人気業界は買い手市場でも倍率は高くありません。売り手市場・買い手市場と情勢の変化はありますが、変化に関係なく注目されている企業はいつまでも人気です。

今までの就職活動ではコミュニケーション能力が最重要とされてきましたが、最近は行動力も注目されるようになってきました。

就職活動を有利に進めるためには自分の行動力を認識し、企業に伝わるようにアピールすることが重要です。

行動力の高い人と低い人の違いは?

 行動を起こすことによって得られるものは「経験値」です。多くの事がyoutubeやSNSを通じて擬似的に体験できるようになってはいますが、実際に行動して得られる「経験値」と擬似体験で得られる「経験値」ではその意味が違います。実際に行動する経験によって得られるものは成功体験もありますが失敗体験もあります。

 例えば100キロマラソンを体験した人と、ネットの情報に触れた人では大きな差ができます。実体験した人は辛さ、気温、匂い、など五感で得られるものも多くありますし、その場でしかない人との出会いもあります。

行動力の高い人は経験値、出会いの機会を人より多く得ることができます。

行動力の高い人は失敗も多く経験できるので、失敗を繰り返した結果、いち早く成功にたどり着くノウハウを手に入れることができるようになります。

行動力の低い人は、行動を起こすまで調査をしたり準備をしたりするので、失敗の経験を得ることすら時間がかかってしまします。この経験値の取得スピードに大きな違いがあります。

ビジネスでは成功を早く手に入れることが利益につながると考えられるため、行動力の高い人が優位になる傾向があります。

企業はなぜ行動力のある人が欲しいのか

よほど大手の企業は別ですが、会社が新しいビジネスを始める場合「先行者利益」を重要視します。

 先行者利益とは最初に始めた人(先行者)が得ることが出来る利益のことです。最初にマーケットを開拓した企業は消費者のマインドシェアも取ることができます。マインドシェアとは「宅配便はクロネコヤマト」とか「ゲームといえばファミコン」とか「アメリカンバイクはハーレー」というような〇〇といえばあれだよね。というようなその業界の代名詞になることです。

これにより企業はそのマーケットの認知度を得ることにより、多くの利益を上げることが出来るようになります。

この先行者利益を得るためには他の企業が始める前にそのマーケットの場所を見つけなければなりません。椅子取りゲームのような状態の社会の中では行動力の低い人は闘えないので、行動力の高い従業員を欲しがるようになります。

行動力を上げる方法

行動のハードルを下げる

 行動力を阻害する原因が「やらない理由を考えてしまうこと」です。誰かからアドバイスもらったり、本で読んでいつか実行しようと考えていたりすることがある人、いると思いますが行動力の高い人はもう行動しています。

「これ面白そうだな」と思ったら、すぐに実行するようにします。「いつやろうか」と考えている時点でやらない理由を作っているようなものです、思い立ったらすぐに実行する「癖」をつけましょう。

「明日から毎日10キロ走る」とか無謀な計画を立てると行動のハードルが上がり行動しにくくなるので、最初はなるべく低いハードルでスタートしてください。「駅では階段を使う」ということからスタートすればOKです。少しずつでも「すぐに行動」することを習慣化しましょう。

失敗は当たり前と考える

 失敗することがその計画や行動そのものの終わりと考えてしまう人もいるかもしれませんが、失敗は「そのやり方が正しくないことが分かった」という成功ですので、失敗してもへこたれないようにしましょう。人間は失敗しながら学んで行く生き物ですから「このやり方がダメなのね。OK」ぐらいに考えて次に進みましょう。

 失敗した本人は結構傷つくのですが、失敗して恥ずかしいって思っているのは自分だけのことが多いです。例えば貴方は他の人の失敗を見て「あいつ何やってんの?馬鹿じゃねーの」って思ったことありますか?ありませんよね。失敗に対してのプライドは本人が勝手に持っているだけなので、そんなプライドは捨ててしまいましょう。

 小さなことでも思いついたことを実行するような癖をつけておくと、行動しないほうが気持ち悪いと感じるようになってきます。行動のハードルを少し下げて失敗しても良いやと気軽に行動してみましょう。

行動力がある自己PRの構成

 自己PRで行動力を表すのは相手が興味を抱くようなエピソードが必要です。「バックパッカーで海外を一人で旅した」ということもエピソードのある行動力に見えますが、そこに計画性がなければ相手の企業側としてはマイナスになってしまうエピソードにもなり得ます。何も海外にいかなきゃ行動力が低いわけではありません。バイトで行動力を活かして新しい取り組みを考えて実行したことだって立派な行動力のエピソードになりますし、部活動やサークル活動でも行動力を生かすことはたくさんありますので、自分の経験の中から行動力が高いと思ったもの、結果が出たものをリストアップしておくと便利です。

自己PRも自分を売り出すセールストークです、PREP法などを利用して構成すると考えやすいです。

1.Point(結論) 
2.Reason(理由)
3.Example(具体例)
4.Point(結論)

この順序でまとめると簡潔に話すことができます

例えば

 私の強みは『行動力」です。東日本大震災で発生した津波により海底に海上コンテナが数千本もいまだに沈んでいるようで、そこから流れ出る荷物により海岸にゴミが打ち上げられて環境が悪化していることがわかりました。環境を改善したいと考え、ボランティアの清掃活動チームを作り学生団体100名ほどで定期的に清掃活動を行いました。
 一人の力は小さくても多くの人の力を借りることで海岸は徐々に綺麗になっていき、行動することの大切さを改めて感じることができました。この行動力を入社後も活かし自分のできることを見つけ、努力を続けていきたいと考えています。

このようにまとめると行動力と企業への熱量が簡潔的に伝えることができるようになります。

まとめ

 情報のスピードがとても早い現代において、行動を起こすまでに調査研究していたのでは、時代に取り残される可能性が高くなります。企業としても計画性を持ちつつも率先して行動できる人材を探しています。また自分の人生を生きる上でも行動して失敗して経験値を多く獲得する方がより正解に早く近づけるようになります。

人生の時間は長いようで短いとも言います。言われてから動くよりも自分から率先して進んで行く人生の方がきっと充実した楽しい人生なのではないでしょうか。その為にも行動力を持ち動く習慣を身につけたいですね。

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