行動するのに「やる気」は不要【長続きするコツ】

「やる気ある?」

突然聞かれると戸惑ってしまいますよね。
仕事や勉強など「やるぞー!」と「やる気」があるうちは集中して作業したり、毎日続けることができるのですが、ある時から「やる気」が無くなってしまうと全然集中できなくなったり、続けようと決めたことなのに長続きしなかったりします。

普段の生活で「やる気」にならない時はどのようにしたら良いのでしょうか

もともと「やる気」なんてものはない

「今日は仕事をやる気にならないなぁ」なんて言い方を使ってしまったりしていますが、東京大学薬学部教授で脳科学者の池谷裕二先生のお話では「やる気」と言うのは「やる気がない人間によって創作された虚構である」と言っています。

 本来人間は「行動」があって「感情」が出るのが普通。
行動していく中で「やる気」が付いてくるのが普通で、「やる気が出ないから行動できない」と言うのは行動しないことを「やる気」という虚構を作って合理的に説明した気になっているだけなんだそうです。

 確かに行動する必要があるのなら、「やる気」の有る無しに関わらずさっさと動けば良いだけの話ですよね。動かないと時間を無駄にするだけですから。

やる気がないとは心が挫かれた状態

「動かなきゃならないのに動けない・・・」こんなことってありますよね。

これは心が折れている状態です。
行動する体力があるにも関わらず、行動できない状態です。

こんな時はまずはやる気という心が折れているその原因を探して解決することから始めましょう。

行動できない原因は大きく3つあります。

行動ができない3つの理由

心身が疲れている

 毎日仕事や勉強が忙しくて休めない。生活リズムが崩れているなど普段の生活が行えないと心身が疲弊してしまいモチベーションは低下します。仕事でのプレッシャーがかかり過ぎることで精神が消耗して無気力になることがあります。

 また、生活環境に不安がある状態でも無気力になります。彼氏や彼女と別れた時、失恋のショックから何もやりたくない。という気持ちになったりしますよね。心の状態と体の状態はモチベーションと大きく関係します。

疲れている時には無理に動こうとせずに休むことも大切です。

目標が現実と離れすぎている

 目標が現実からかけ離れすぎていると「こんなの無理」「努力してもたどり着けない」と考えてしまい。諦める理由が簡単に見つかってしまいます。

 目標を大きく持つことは問題ありませんが。目標達成までにやることをリスト化して行動できるレベルまでに分解しましょう。たとえ大きな目標だったとしても、今日は何をするのかを明確にして毎日コツコツとその仕事に取り組んで行くことで達成できるようになります。

 小さな段差(ベイビーステップ)をたくさん設けて少しずつクリアしていきましょう。自分がわからない目標であれば、先に進んできる人にベイビーステップを設定してもらいましょう。

 大きな目標も大切ですが、毎日のゴールが明確になっている方が、モチベーションを維持しやすくなります。

習慣化できていない

 やることをベイビーステップで決めたら、それをいつ実行するのかを決めましょう。
時間になったらその仕事をする、その勉強をする。と決めてしまうのです。

「毎日夜の8時から10時までは勉強する」と行動する内容と時間を決めましょう。

時間になったら行動しなきゃいけないので「やる気」なんて関係ありません。

たとえば朝晩と歯磨きをするときに「歯磨きのやる気」が出ないからしない。と言うことはないですよね。ご飯食べたら歯を磨く”習慣”だからです。

行動は”習慣化”することで「やる気」に関係なく動けるようになります。

”習慣化”ですが、習慣になってしまうと行動しないことが気持ち悪くなりますので、毎日続けていることを習慣化すると自然と続けられるようになります。

この習慣化までには2ヶ月程度かかると言われていますので、この2ヶ月になるまでの間は意識して行動しましょう。一生の行動が2ヶ月で習慣化できる考えると簡単じゃ無いですか!?

「やる気」に頼って行動すると失敗する理由

 毎日続けることをやる気に頼ると行動がブレます。その日によって気分や体調が違うので最初のうちは行動出来ても、それに飽きてしまうと行動出来なくなってしまいます。

毎日80%の確率で続けられることがあったとして、1ヶ月継続できる人は0.8の30乗で0.00123。0.1%の人しか継続できない計算になります。1000人に一人しか継続することができません。習慣化するのには2ヶ月必要ですのでこれを2ヶ月継続するのはほぼ無理です。
しかも、「やる気」は日に日に減少して行くものでもありますので、「やる気になったらやる」というような「やる気」に頼って行動することは続かないのでやめましょう。

まとめ

何かを行動しようとした時に、
「いるかやる気が起きる日が来る」
「やる気になるまで待とう」
と思いがちですが、「やる気」になることはまずありません。

「やる気」を起こすためには小さい行動が必要です。

行動は小さくてOKです。

例えばサイクリングを始めようと思ったら、自転車屋さんにみに行くことから始めたら良いですし、ジムに通うことを考えたら近所のジムの見学に行けばいいのです。

その小さな行動により「やる気」のスイッチが入ります。

家にいて椅子に座って「やる気」を待っていては行動がどんどん遅れてしまいます。
何かを始めるのなら今日が一番良いはずです「人生で一番若いのは今」です。

「やりたいこと」は自分の望んでいる生活の姿でもありますよね。その実現のために少し勇気を出して一歩踏み出してみてはどうでしょうか。

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