親離れより子離れが大切【親が子離れをする方法】

古来日本では元服として12〜16歳の頃に成人の儀式が行われていましたが、ちょうどその頃の年齢の子供たちは反抗期を迎え、子供たちは親離れの時期を迎えます。

子育ての両親の役割

父親と母親では子育て中にはそれぞれの役割があると言われています。

母親は子供を愛することが仕事

 乳幼児では母親の存在が全てです。絶えず愛情を注いでくれて絶対的な安心を与えてくれる存在です。そんな母親から子供は多くのことを学びます。人間としてとても大切な要素である愛情、安心、信頼です。

 子供が成長していく中で、母親は常に寄り添ってくれていて、味方でいる唯一無二の存在です。母親と言う絶対的な安心感があることで子供は自分に自信を持って育っていくことができます。

父親は子供から嫌われることが仕事

 皆さんは父親のことを思春期の頃嫌っていませんでしたか?
 子供は父親に対して嫌悪感を持ちがちです。それには理由があって、自立して自分の力で生きていける様になる過程で子は親からの支援や保護を自分から断ち切り、自分で道を切り開き進んでいく必要がある為です。

 父親を超えていくことが「親父が嫌い」という言葉や態度で表現されます。子供は父親を否定から入る事で乗り越える勇気を手にします。父親の立場としては少々やるせない寂しい気持ちがあるとは思いますが、子供が成長して大人になっていく過程では必要な事なのでしょう。

思春期は親離れの合図

 子供が成長を重ねて思春期を迎える頃になると、突然子供が扱いにくくなります。今までは何を考えているのか手にとる様に分かったのに、何を考えているのかわからなったり、話をしても不機嫌な返事が返ってくることが多くなったりします。これは思春期を迎えた行動によくある、自分の感情を上手に表現できない為に起きる反抗的な態度ではありますが、これは同時に親離れの合図です。

 自分の意見や意思を持ち始めてきたので、自分の思った通りに動きたい時期なのです。親の立場からから見ると、危なっかしいから放って置けないと考えがちですが、一歩引いて見守ってあげましょう。

思春期は子離れの合図

 子供の成長を願うあまり、子供が親離れをしようとしているときに、親の方が拒む場合があります。「大学生になったら一人暮らしをしたい。家を出たい。」という子供に対して「一人暮らしなんてあなたには無理」などと言って止めていたりしていませんか?

一人暮らしをしたいと言うことは、”一人で生きていく”と覚悟したと言うことです。ここで親としての最適解は「いってらっしゃい」と背中を押すこと以外にありません。「可愛い子には旅をさせよ」と言うように、子供たちは実際に外に出て暮らすことから学ぶ事が多いです。

子供を自立させることが本当の愛情

 子供は私たちより長生きをします。順番として先に”死”を迎えるのは親の方です、親が死んだ後も子は生き続けます。愛情があればこそ子供を自立させ生きる術を身につけさせるべきです。

「一緒にいないと寂しい」と思うのは愛情ではなく親の”エゴ”です。本当に愛しているのならばこそ自立を一緒に喜びましょう。

親が子離れしてくれない場合

もし貴方の親が子離れをしない場合はどうすれば良いのでしょうか。

「全部お母さんの言う様にすれば大丈夫だから」と言われて育った人の場合は親の言いなりになるのが普通なので”反抗=悪”と捉えがちですが。”反抗=正常な反応”です。

 子離れをしてくれない親の場合は、「子供が心配で仕方ない」という考え方を持っていますので、実は親の方が子供に「依存」しています。子供から「放っておいてほしい」としっかりと伝えないといつまで経っても付き纏われますので、はっきりと断る様にしましょう。

断っても変わらない場合は、自ら親と距離を取る様にしましょう。

社会人だった場合は、思い切って一人暮らしをしてみるのも良いかもしれません。親は「お金がもったいない」「出ていく理由がない」などと言ってくると思いますが、無視して家を出る事をオススメします。

今からでも、少しずつトレーニングをしていかないと一生家から出られなくなります。

人生は個人のもの

 貴方の人生は貴方自身のものですし、子供の人生は子供のものです。子供が思い通りにいかないことは当然です。思い通りに行かないことが気になる様なら、貴方は自分の人生を子供の人生とダブらせて見ている可能性があります。

子供は一人の人格です。一人の大人として育てることは親の責任ですが、思春期を終えて自立を迎えた以降は子供自身に判断させて見てはどうでしょうか。

失敗させることだって大切、失敗した経験が得られます。親が口出しして失敗させないと、その大切な経験すらできません。

親離れは本能的として刻み込まれている行動です。親としては邪魔しないように見てあげてください。

きっと将来「あの時の失敗は酷かったね」と笑い話にできる日が来ます。

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