中小企業の役員と大企業の平社員、どちらが幸せ?|年収・裁量・安定の選び方

alt:中小企業と大企業の働き方を比較して考える40代会社員 仕事
年収・裁量・安定、何を選ぶか

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中小企業で役員を目指すのと、大企業で平社員として働くのは、どちらが幸せなのでしょうか。

私は大企業に勤めたあと、中小企業で役員として働いてきました。どちらにも良さがあり、「役員だから上」「大企業だから勝ち」と単純に決められるものではないと感じています。

ただし、働くうえで年収は大切です。生活、家族、住宅、教育、将来への安心に関わる以上、「やりがいだけで選ぼう」とは言えません。この記事では、私の経験に加え、現在の公的統計も使いながら、年収・裁量・安定・責任の違いを整理します。

先に結論|幸せは、何を優先したいかで変わる

安定した制度、福利厚生、専門性を深める働き方を大切にするなら、大企業の平社員という選択は十分に魅力的です。一方で、早くから経営に近い判断に関わり、仕事の幅や裁量を持ちたいなら、中小企業で役職を目指す働き方に魅力を感じる人もいます。

比較するときに大切なのは、肩書きではなく、自分がどの負担を引き受け、どの安心を大切にしたいかです。

年収は大切。ただし「役職名」だけでは決まらない

年収は、企業規模、業界、地域、年齢、勤続年数、賞与、残業代、役職、会社の業績で大きく変わります。特に役員報酬は、会社の利益や経営判断の影響を受けるため、「中小企業の役員ならこの年収」と一律には言えません。

そこでまず、一般労働者の現在の賃金傾向を見てみます。

公的統計で見る、40代の企業規模別の月例賃金

厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」では、40〜44歳の一般労働者(男女計)の所定内給与額は、大企業42.2万円、中企業34.6万円、小企業31.9万円でした。45〜49歳では、大企業43.9万円、中企業36.2万円、小企業33.0万円です。

年齢 大企業 中企業 小企業
40〜44歳 42.2万円 34.6万円 31.9万円
45〜49歳 43.9万円 36.2万円 33.0万円
所定内給与額(月額・男女計)。賞与・残業代などは含みません。

企業規模が大きいほど月例賃金が高い傾向はあります。ただし、これは平均値です。目の前の求人や自分の年収がこの通りになるわけではありません。転職時は、年収だけでなく、賞与の実績、固定残業の有無、退職金、住宅手当、転勤の可能性まで確認したいところです。

出典:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査(企業規模別)」

役職が付くと、賃金はどう変わるか

同調査では、雇用期間の定めのない一般労働者の月例賃金は、非役職者31.1万円、係長級39.9万円、課長級52.9万円、部長級63.6万円でした。役職が上がるほど収入が増える傾向は確かにあります。

ただし、役職には責任も伴います。部下の育成、数字の管理、顧客対応、トラブル対応など、「自分の仕事だけを終えればよい」状態からは離れていきます。収入だけでなく、その責任を引き受けたいかも考える必要があります。

出典:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査(役職別)」

私が大企業と中小企業で感じた違い

ここからは統計ではなく、私自身の経験です。会社によって全く違うため、あくまで一つの見方として読んでください。

大企業は、仕組みと安心感が強い

大企業では、業務が分担され、教育やルール、福利厚生が整っていることが多いと感じました。担当範囲が明確なぶん、専門性を深めやすく、急なトラブルを一人で抱え込みにくい面もあります。

一方で、昇格には競争があり、仕事全体の流れや経営判断に触れる機会は、配属先によって限られます。安定は大きな魅力ですが、裁量を強く求める人には物足りなさを感じることもあるでしょう。

中小企業の役員は、裁量と責任が近い

中小企業では、営業、採用、資金繰り、現場改善、人材育成など、幅広い仕事に関わる場面があります。自分の提案が早く形になり、結果が見えやすいことは大きな魅力です。

その反面、問題が起きたときに逃げ場が少ないこともあります。役員になれば、年収が上がる可能性だけでなく、会社の業績や人の生活に関わる判断を担うことになります。

比較するときに見落としたくない5つのこと

  1. 年収の内訳
    基本給、賞与、残業代、役員報酬、退職金まで見る。
  2. 収入の安定性
    景気や会社の業績で、どこまで変動するかを確認する。
  3. 裁量と責任
    自分で決められる範囲と、失敗したときの責任は表裏一体です。
  4. 働く場所と時間
    転勤、出張、休日対応、家族との時間も年収と同じくらい大切です。
  5. 社風と人間関係
    条件が良くても、相談しづらい環境では長く働きにくくなります。

大企業が合いやすい人・中小企業が合いやすい人

大企業が合いやすい人は、安定した制度のなかで専門性を高めたい人、一定の役割に集中したい人、福利厚生や勤務地の条件を大切にしたい人です。

中小企業や役員ポジションが合いやすい人は、仕事の幅を広げたい人、意思決定に近い場所で働きたい人、変化や責任を引き受けながら結果を出すことにやりがいを感じる人です。

どちらが優れているかではなく、自分が力を出しやすい環境を選ぶことが大切です。社風の見極め方は、転職で「自分に合わない会社」はやめておけも参考にしてください。

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年収・役割・働き方を、まとめて整理したい方へ

転職を決める前に、自分の経験がどのような求人で活かせるか、希望条件をどう考えるかを整理する方法もあります。利用条件を確認したうえで、選択肢の一つとして検討してみてください。

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まとめ|年収と幸せを、対立させなくていい

中小企業の役員と大企業の平社員のどちらが幸せかは、年収だけでも、肩書きだけでも決まりません。

年収は大切です。そのうえで、安定、裁量、責任、家族との時間、働く人との相性まで含めて考えると、自分に合う選択が見えやすくなります。

40代で転職を考え始めた方は、転職相談を受けてみたいと思ったらもあわせて読んでみてください。

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