考え方は、同じ話を聞いても感じることは人それぞれに違っていたりします。これは人によって考え方に様々なクセや偏りがあるために起こります。このクセや偏りは自分が以前から持っているのでそれをクセだと感じていないことが多いです。この思考のクセや偏りを「バイアス」と呼びます。
例えば「日本製の野菜は安心」と何の根拠もなく思っていたりします。これもバイアスです
私たちが生活するなかで、より良い選択をする為にはこのような思考の癖をよく知り、自分の思考を客観的に見ることが大切です。
バイアスとは
傾向、偏向、先入観、データ等の偏り、思考や判断に特定の偏りをもたらす思い込み要因、得られる情報が偏っていることによる認識の歪み、といった意味で用いられる語。weblio辞書
とあります。考え方の偏りのことですね。例えば・・・
「社会に出て自分と同じ出身校の人に対して親しみを持ったりすること」もバイアスがかかっている状態ですし、「身近な家族のスキルや成績を過小評価してしまう」のもバイアスによるものです。
バイアスがあると正しい判断が導き出しにくい
「A型は几帳面」って言われていますよね。でもA型でも大雑把な人はいます。
「車の運転は男性が得意」と言われていますが、女性でトレーラーを運転する人もいます。
このような思い込みを「アンコンシャスバイアス」(無意識の偏見)と言います。
無意識に反応していますので本人は気がついていませんが、「あの人苦手だ」と思い込んでしまうと、アイコンシャスバイアスによってその気持ちが行動となって現れ、相手にも意識され人間関係が悪化してしまいます。原因や理由も全く何もないのに相手との関係が悪化してしまうのでバイアスを持ってしまうと正しい判断を導き出すのが難しくなります。
子育てに対してのバイアス
これも知らず知らずのうちに、バイアスにかかっていること多くあがります。特に子育てではめちゃくちゃ多いです、例えば
「無痛分娩は痛みがわからないから愛情が湧かない」
「子育てはママがすることだ」
「子供の離乳食は手作りがいい」
「ミルクより母乳が体にいい」
「ママじゃないと泣き止まない」
などなど。旦那さんが言うこともあるし、義父母から言われることもあると思います。
これら全ては”アンコンシャスバイアス”「無意識の偏見」です。
無痛分娩でも愛情ある家庭は多いですし、普通分娩でネグレクトもいます。父子家庭で幸せに育っているお子さんだっています。
バイアスが悪いことばかりではない
アイコンシャスバイアスを持っている人=”悪い人”ではありませんアイコンシャスバイアスはこれまでの経験や環境などで身についているものなので、初対面の人と会話する際に、相手の職業や出身地・家族構成などから相手を知る(イメージ)することができ、相手を素早す理解できる能力でもあります。
バイアスを持つことは悪いことではありませんので、自分は無意識の偏見を持っているんだと言う認識をして考え方と変えてみましょう。
「ママは〜すべき」と言う「べき」の考えをなくすことで子育てがもっと自由になるはずです。
子育ては”べき”にとらわれないこと。笑顔で接するのが一番
母親はこうあるべきだ、というバイアスにとらわれないようにしましょう。ママだって疲れることがあるしご飯を作りたくないことだって普通にあります。同様にお子さんが他の子供と同じように出来なくたって大したことではありません。”出来ない事”にとらわれ過ぎずに”出来たこと”をみてあげましょう。
離乳食を手作りすることはすごいことですし。お子さんが自転車に乗れた頃もすごいことです。苦手なことを責めてもできるようにはなりません。今できていることに幸せを感じましょう。
まとめ
私たちは日常的にバイアスにとらわれて生きています。この無意識の偏見があることを知っているだけで普段の生活が少し楽になります。少しだけ意識して「ま、いいか」ぐらいの大きな気持ちを持ちましょう。
今まで気がつかなかった素晴らしいことが見えてくるかもしれませんよ。
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