内閣府の調査によると、「私は自分自身に満足している」と言う問いに対して、そう思う46.8%、そう思わない54.2%とそう思わない人が過半数を占めている様です。
多くの人が自分自身に満足していない様ですが、では自分自身を変えるために皆さん何かしているのでしょうか?
総務省の平成28年社会生活基本調査の結果では社会人の平均勉強時間は6分と言う結果が出ています。実は95%以上の人は勉強時間はゼロと答えています。平均値は6分ですが、勉強している5%の人で割り返すと5%の人は120分勉強していることになります。
何かしたいと思っていてもそのために行動をしている人は非常に少ない様ですが、逆に捉えると20分以上勉強をすると5%に入れると言うことでもあります。
収入の面から見てみると、国税庁の「民間給与実態統計調査」(平成元年)によると年収が1000万円を超える人は給与所得者全体の4.8%となっていて、勉強している割合の5%と同水準となっています。この事から自分のために行動を起こしている人は収入が高い傾向があると言えます。
では今の自分を変えるためにどの様な行動をすれば良いのでしょうか。
今の自分を受け入れる
上手くいかなかったり、失敗してしまったりした時に「私ってダメだな」「何をやっているんだろう」などと自分を責めてしまうことありませんか?自分に厳しくしすぎて、出来ないことや欠点ばかりに目がいってしまい自分を否定してしまう人が少なくありません。
”できない自分”を受け入れることができていないと、「上手くやらなきゃ」と言う気持ちが働いてしまうので、「できない事」を認めにくくなります。その結果「できない事」を増やさないために新しい挑戦を避けてしまう様になります。
最初は誰でも出来ないことが当たり前です。上手くやらなきゃと言う思いを捨てて、「できなくてOK」「挑戦しただけ凄い」と結果ではなく行動を自己評価する様にしましょう。自己評価の基準を少し下げることで、行動するモチベーションが保てる様になります。
100人中5人しか行動していないのです。行動するだけであなたはその5人です。素晴らしい事じゃないですか?
生活の時間配分を変える
地球上の全ての人が24時間を使って生活しています。自分を変えるためには、変えるための行動する”時間”が必要です。そして今あなたは24時間全てを使い切っているので自分を変えるための”時間”を確保する必要があります。
時間配分を変えるためには今までの生活を変える必要があります。今の生活で無駄にしている時間はありませんか?
日々の生活を分解してみて必要な時間と不必要な時間を分けてみることで、無駄な時間が見えてきます。ぼーっとテレビを見ていたり、惰性でお酒を飲んでいたりする時間ありませんか?
無駄な時間の使い方をなくすことで、人生を変えるための時間を確保することが出来ます。生活のリズムを変えることは抵抗がある人もいるかも知れませんが「チャレンジしてる私すごい」と自分を評価してあげて乗り越えていきましょう。
会う人を変える
人間は環境に左右されると言います。実はこの環境とは”周りの人たち”です。周りが新しいことにチャレンジする人ばっかりの環境だと「挑戦は当たり前」だと思えますし、挑戦なんて意識高い人のやることと考えている人ばかりの環境だと「挑戦なんて馬鹿馬鹿しい」と思えてきます。環境を変える自分を変える上で非常に大切です。
家と会社の往復の毎日を送っている人は会社以外の人と会うことって少なくなりますよね、なので考え方も社風に影響される様になります。”会う人を変える”ことは自分を変えるために大切なので積極的に多くの人と会える環境に身を置く様にしましょう。
地域で行われている「読書会」「勉強会」などのコミュニティに参加するだけでも普段会わないような人と会うことができます。その様な”コミュニティ”はネットで調べると複数出てきますので、気軽に参加してみてはいかがでしょう。
将来の自分を具体化して挑戦してみる
自分がなりたい姿がある場合は、そのなりたい姿を具体化してみましょう。なりたい姿はどんなことでもOK。筋トレで体を鍛えたいのなら、体重はどのぐらいで体脂肪はどれくらいか。資格試験に挑戦したいのであれば、いつの試験に挑むのか。などなど、自分が出来たらいいな、と言うことを考えてみてください。そしてそのやりたい事をノートなどの紙に書き出してみましょう。書き出してみることで何をしたいのかが具体的になってきます。
その書き出した目標の中で自分が絶対に外せないことの上位3つぐらいに丸をつけてください。その丸をつけた3つのうちで挑戦しやすいことを選びます。
目標達成の期限を設定します。「あとでやろう」とか、「来年の目標だな」と先延ばしはNGです。短いゴールを決めましょう。長めのゴールでは「明日やろう」となってしまうので1ヶ月先あるいは数週間先の短いゴールを設定します。
目標達成のための計画を検討し実行
具体化した目標を達成するためには、どの様な行動をすれば達成に近づけるのかを検討します。筋トレであれば、どこのジムやトレーナーさんにお願いするか、資格試験であれば、どの様な学習方法があるのか、などなど。
具体的にどの様な行動を取るのかを計画します。ジムを選ぶことやウエアを買うこと、資格に挑戦するために学校や教科書を選ぶことだって目標達成のためのステップです、このような小さなステップを細かく設定しましょう。
計画達成のコツは毎日の生活の中で無理なく出来ること、習慣化しやすいこと、そして成功したイメージを具体的に持ち続けることです。
固い意志は要らない
「絶対に〇〇する」と言う気概は大切ですが、できないと心が折れてしまうので決意することはやめましょう。人間は忘れる生き物です、翌日には覚えたことの7割以上忘れてしまうので、いくら固い決意をしても翌日には「ま、いいか」となります。
継続させるためには、決意より習慣化することです。習慣化している様なこと「お風呂に入ろう」「歯を磨こう」などに対して「お風呂に入ってやる!」と決意する人っていないですよね。
無理なく行動できる様にするため、習慣化レベルまで落としましょう。それによって”やる気”とは関係なく行動できる様になります。
「仕事帰りにジムによる」「寝る前に参考書を5ページ進める」など簡単なことでOK。
習慣化するとやらない事が気持ち悪くなります。習慣化するためには2ヶ月かかると言われていますので、まずは2ヶ月トライしてみましょう。
まとめ
自分を変えることに親も先生もいません。自分が変わりたいと思ったら自分で行動するしか方法はありません。できない自分を認め、時間配分を変え、会う人を変えるだけであなたは自然に変わる事ができます。
変わっている時は気がつきませんが行動すると付き合う人が変わって環境が変わっていきます。
仕事で今と全く同じことを去年もしていませんでしたか?来年も同じ仕事をするんですか?来年以降も続けるのですか?行動しない限り今日と同じ毎日が続きます。しかし少し勇気を持って行動するだけで、自分を変える事ができます。
自分を変えて人生を楽しんでみてはいかがでしょうか。
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