エイジハラスメントとは?その対応方法

 ハラスメントはよく言われていますよね。他人を差別して不快感を与えたりすることだったり、困らせるような言動や行動をする事を言います。

 セクハラ、パワハラ、モラハラなどはその存在もある程度明確ですし、テレビなどで報じられることもあり知られていることも多いですが、エイジハラスメント、エイハラは知っていますか?

エイジハラスメントはエイジ(Age)年齢を差別して行う嫌がらせです。

 年齢については誰もが同様に歳を重ねていきますので、特徴としては誰もが加害者にも被害者にもなり得るハラスメントであるということが言えます。
エイジハラスメンを理解して自分が加害者や被害者にならないように気をつけましょう。

エイジハラスメントの特徴

 エイジハラスメントは他のハラスメントと違い、若いから被害者になりやすいとか、女性だから被害者になりやすいなどといった特定の層に偏って被害者になることがありません。

逆に言えば誰でも被害者にも加害者にもなり得る可能性があることがエイジハラスメントの特徴です。

例えば若い人が「お年寄りは怪我すると危ないのでゆっくりしていてください」と良かれと思って話したとしても相手が不快と感じればハラスメントになりますし。逆に年配の人が「若者は何にもわかってない」という発言もハラスメントに繋がったりします。

このように年齢を意識した何気ない発言でもハラスメントに発展してしまう可能性があることがエイハラの特徴です。

こんな考えがエイジハラスメントに

 

世代でまとめたがる人

 昔から言われていますが「団塊の世代」「バブル世代」「氷河期世代」「ゆとり世代」「ミレニアル世代」「さとり世代」などなど時代の変化とともに〇〇世代という名前が付けられていました。

 この〇〇世代という言い方には良し悪しはありませんが、この言葉を使うときは注意しないといけません、自分がどれかの世代に属していたとしてもその世代と同じに見られることをよく思っていない人もいます。「これだから〇〇世代はな〜」などとマイナスな印象の言葉との組み合わせでエイジハラスメントになってしまうことがあります。

グループ分けなどを年齢で考える

 様々は人が集まる場合に年齢を意識しすぎてグループ分けしてしまうこともエイジハラスメントになります。
 例えば仕事であればその人の年齢だけではなくスキルや適正をみて振り分ける必要がありますし、体力面や健康面を意識して振り分けすることも必要です。他の要素を考えずに年齢のみで振り分けをしてしまうとハラスメントに該当する可能性が出てきます。

年齢で態度や呼称が変わる人

 年上には敬語で話すのに、年下だとわかった途端にタメ口で話す人や、人の呼び方に「おじさん」「おばさん」などという年齢をバカにする表現をしてしまうことは相手を傷つけてしまう場合があります。
 親しみを込めて部下に対しての敬称を”ちゃん”付けで読んだりする事も蔑んだ表現と捉えられてしまうことがあるので注意が必要です。

 会話の中で「若いからわからないよね」といった表現も注意です。

エイジハラスメントにならないために

 ハラスメントは相手が”嫌だ”と認識することで成立します。そのため人によってその受け取り方は様々です。自分が良かれと思って話したことが相手にとっては不快に思うこともあります。エイジハラスメントの加害者にならないためには、エイジハラスメントの理解を深めていくことが最善で、誰に対しても”さん”付けして呼ぶとか。誰に対しても丁寧語で話すなどすると良いでしょう。
 常に相手に対して尊敬の念を持ちながら接することでエイジハラスメントは防ぐことができます。

普段からの関係性が大切

 もしあなたが相手にとって尊敬できる先輩だったり、信頼できる後輩だったりする場合は、多少の厳しい言葉だったとしても。「私のことを思って言ってくれている」と思えます。尊敬している人から注意されたら私のことを見てくれている。嬉しい。と思うことだってあるはずです。

 ハラスメントになってしまうのは、お互いの関係性ができていなかったり、関係性ができているものと勘違いしていたりすることから起きています。「謙虚にして驕らず」の精神で接していればハラスメントは起きません。
 虚勢を張っても意味はありません、他人と比較をせず、自分を高めることを続けて行くことが1番の解決方法なのではないでしょうか。

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