会社に入り、いざ仕事を始めてみると、先週教えてもらった仕事を忘れてしまった。
仕事なかなか覚えられない。そんな壁にぶつかることもあると思います。そもそも会社のルーティンは一月単位の物や一年単位のものも多く、ツキイチがネンイチの仕事は中々身につかないことも多いですよね。今回は仕事を効率的に覚えて、新入社員から一歩抜け出す方法について触れてみたいと思います。
反射的に質問することは避けよう
内定を出した後で学生からよく
「入社までにどの様な勉強をすると御社の力になりますか」
「4月1日までに何をすればいいですか?」
「おすすめの本はありますか?」
などなど、入社までの時間をどの様に過ごせばいいのかと言う質問をよく聞きます。
多分、どの企業も同じ様な答えになると思いますが
「学生のうちにしか出来ないことしたらいいんじゃ無いすか」
になると思います。
乱暴な答えかもしれませんが、社会人になると10日間以上の長期休暇もなかなか取れないですから学生のうちに、多くの人に会ったり、海外に行って多くの国を見てきたりしたらいいと思います。いかなる方法でも人生の経験値を取りに行くことが早く社会人に近づけることだと思います。
質問することは相手の時間を奪うことです
「すいませーん、ここ教えてください」
こんな質問をした場合、相手の方はその質問に耳を傾け、あなたに最良な答えを返答してくれるはずです。仕事中の場合を考えてみると、相手は一度仕事の手を止めて、返答する必要があります。この場合相手の方が元の仕事のスピードに戻るまでには短くても5分程度かかることでしょう。
質問をすると言うことは、相手の5分間という時間をあなたは奪っているということです。たかだか5分ぐらいで・・・と思うかもしれませんが。人生の5分です。命の5分をあなたに使って教えてくれている。ということに気がついてください。
「いつでも気軽に質問してね」の意味
新入社員の時期は誰でも言われると思います。ある意味当たり前ですよね、会社の仕組みや業界の慣例などなど、会社のルールのほかに業界ルールなんてのもありますから。そういう特殊な事情は一般常識の本にも載りません。なのできちんと質問して聞きましょう。
質問のルールとしては
事前にわからない所を整理して、要点をまとめて簡潔にしておきましょう。
「質問があるんですが・・・・」と声をかけてから話をまとめようとすると中々まとまらずに困ったことになったりします。
相手の時間を奪わないように注意しましょう
”メモ帳”はかなり有効なアイテム
「メモなんてめんどくさい。マニュアルに書いてあるんだからメモは取らなくて大丈夫」と思うかもしれません。実はメモ帳はめっちゃ有効アイテムです。
なんで?
と思いますよね。
それは。
教えてくれる相手に対してメモを取ることは、敬意を持って聞いている証明です。真剣さが伝わります。特に年配社員の人には効果は数倍です。メモしながら話を聞いているだけで、「あいつは真剣に人の話が聞ける人間だ」と相手が思ってくれます。お得です。
実際にはマニュアルには載っていないことも結構あることが多いです。会社では常識だけど新入社員には解らないことっていうのも有ります。例えば、トイレに行ったら手を洗う。これは常識ですよねなのでマニュアル化しません。でもトイレに行ったことがない人は手を洗うことを知りません。
このようなレベルの小さなことがいっぱい有ります。常識だと思われているようなことも自分に身についていない場合は、メモをすることで間違いを回避することができます。
メモの方法を間違えると逆効果
相手の話している内容を全て書き写そうとすると、後で見直した時に何のことだか解らない!っていことになります。学校の授業を色分けして綺麗にノートに書いている状態と一緒です。メモることは後から見て思い出せるきっかけが書いてあればいいので。全て書く必要はありません。メモの方法なんかは人によって合う合わないが有りますので、ご自分で研究してみるといいですよ。
人間は忘れる生き物です。忘却曲線ってご存知でしょうか。人間は覚えたことって結構すぐに忘れていたりします。どのぐらい忘れやすいかというと。
20分後に42%忘れ
1時間後に56%忘れ
1日後には67%忘れ
6日後には74%忘れます
1週間経つと言われたことの1/4しか覚えていないらしいです。怖いですね。
なのでメモは思い出すスイッチですキーワード程度のものを記載しておけばOKです。
質問は新入社員の特権
メモをすることが他者から一歩抜け出す方法として、今回は進めてきましたが、実は入社して1年目は質問し放題ステージでも有ります。一回で覚えられなくても新卒1年目は複数回質問してもOKです。何回聞いてもいいですが、メモして一発で自分のものして行った方がより他のことに手をかけられますし、先輩から仕事を早く回してもらうためにも、メモ帳の有効利用を実践してみてください。
何年後かには驚くほどに、メモを取る人と取らない人の差は開いていると思いますよ。
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