考え方が固まるのは何歳から?【思考の老化防止】

 よく年寄りは頭が固いとか、考え方が古くて柔軟じゃないとか言われることがあります。実際に「昔が良かった・・・」「今の若者は・・・・」という方もいらっしゃると思います。
では実際には何歳になったら凝り固まる可能性が高まるのでしょうか。

音楽的嗜好は33歳で固まる

 人は33歳までに聞いた音楽で音楽的嗜好が決まり、新しい音楽との出会いを止める傾向がある様です。10代の頃は数多くのポピュラーミュージックを全般的に聞くのですが、20代以降になってくると、音楽の幅が減ってきます。33歳になると新しい音楽に興味が無くなり、新しい音楽を聴かなくなります。

 中には「昔の音楽は良かった」「今の音楽はゴミだ」など、今の音楽を否定することで自分の正当性を維持する様になったりします。
これはとても一般的な現象で、作品そのものへの評価とは関係のないことが多い様です。

このように音楽的な思考が33歳で固まるように、その他の思考についても年齢を重ねるにつれて固まってくる様です。

思考が固まるのは当たり前

40代ぐらいから「固まった考え方」の人が多いよね、などと言われたりします。

 企業で勤めていてある程度の実績を残している人の場合は、会社に認められる実績を残してきているのですから、自分自身の考え方を持っていて当たり前です。自分の成功体験を持っているので、こうすれば大丈夫、こうしたら危ない、などという事も経験からわかります。

 音楽的思考が33歳で止まるのですが、音楽的思考以外は40代を過ぎる頃から自分の経験則に基いた思考になりがちです。

思考が固まらないために

ではどの様なことに気をつけていたら、思考が固まらない、柔軟な思考の持ち主でいられるのでしょうか

他人に思考を強要しない

 「こうしたら間違いない」と考えて教えてあげたりするのだと思いますが、基本的に誰かが意図的に「他人の考えを変えることはできません」 人が変わる時は、自分で気がつき、自分で教えを乞い、自分が変わりたいと本気で思わないかぎり変わることはありません。

 もし良かれと思って、一生懸命指導しているのならそれは貴方のエゴでしかないので、きつい言い方かもしれませんが、指導はやめた方がいいです。

なぜなぜなぜと問いかける

 言われたことを一生懸命にしているのに成果が出ないのは何故か、それは会社や先輩の指示している内容が間違っている為です。その間違いに気が付かないで行動をし続けてしまうことも思考が固まることに繋がっていきます。思考が固まらない様にするためには、常になぜ?と頭の中で行動を問いかけるようにしてください。

「なぜその指示が必要なのか?」「売上を上げるには何を作ればいいのか?」常に問い続ける癖をつけることで、相手の言葉や指示される言葉の意味を考えることで、思考が固まる事を防げます。

明確なゴールを持つこと

 「思考が固まる人」=「ゴールがない人」でもあります。今の状況に満足している状況の場合はそれ以上の努力をしなくなります。例えば「年収2000万円」を目指すと決めた人であれば、「お客様とのアポイントはどの様にしよう」「サラリーマンではそんなに稼げないから、それ以外に稼ぐには?」などと思考の幅が一気に広がります。

 思考の幅が広がると今までの日常の中にも多くのヒントが隠されていることに気が付いたりして、成長のために何をすべきかを常に考える様になります。「自分のゴールを作る」ことは思考が固まってしまった時に有効な手段の一つです。

プライドは邪魔でしかないことを知っておく

 時代は常に動いています、今まで成功していたことが明日から通用しなくなる場合もあります。経験値からくるプライドは自分の首を絞めることになります。ワープロが出てきたときに否定していた人やEメールが出たときに否定していた人は、プライドが邪魔をしてPCを使うことに抵抗しました。この様なことは今後も多く起きることが予想されます。

 今はテレワークやWEB会議を否定する人がいますが、今後それらが主流になった時に否定していた人たちはまた一歩乗り遅れてしまうことでしょう。流動的な時代の中では「これが正しい」というものはありません。プライドが傷つくからと新しい物事に対して否定から入ると、自分の行動を制限することにもなってしまうので、そんなプライドは捨てましょう。

まとめ

 音楽の嗜好は33歳で固まるのは納得がいく人も多いと思います。もし貴方が40代を迎えていたのなら自分の思考が固まっている可能性があることを理解しておいた方がいいかもしれません。

 30代半ばぐらいの方々はこの前まで、「今の若い人は」と言われていた感覚があるものだから、中堅どころになると中々認めたくないものですが、もしかしてその”認めたくない”という感覚も思考が固まってきた印なのかもしれません。

 自分は柔軟性が必要だから、と常に思考のアンテナを広げておくことで、思考が固まることを防ぐこともできます。日々新しいことを楽しむぐらいの気持ちで生きていくといいのかもしれませんね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました