意見の対立が気まずくなくなる方法

 仕事をしていても、友人や恋人、家族といたとしても会話の中で意見の対立は誰にでもありますよね。

 例えば、コロナウイルスに対しての予防方法だって、ワクチン打つ派、打たない派がいます。ウイルスの対応方法が確立していない現在ではどちらの方法が正しいかなんか誰もわかりません。

 会社の場合だと、業務の方向性を決める会議なんかでは正しい答えなんてあるわけもなく、いろんな意見があるはずです。むしろ会議は多くの意見が出てその中から最善の選択肢を選ぶことが目的なので、多くの意見が対立することはある意味正しいことだったりします。

 もしあなたが、意見が対立したときに気まずくなってしまう人の場合は、対応方法を準備しておきましょう。

しっかりと準備しておくことで、気まずくなることは無くなります。

意見が対立してしまう理由

 人はそれぞれ、育った環境も違いますし。今持っている情報も、その人によって立場も違います。それらの違いから同じ目的だったとしても達成するための経路は変わってきます。仕事の成果で考えると「どれくらいの時間で仕上げるか」と考える人もいれば「その仕事のクオリティ」で考える人もいます。また「仕事と自分の時間のバランス」で考える人だっています。目的が一つだとしても人によって考え方が変わってくるのは当然なのです。

 さらに私たち日本人の場合は、外国人と意見交換した場合は「文化が違うから」と納得するのですが、日本人同士だと「同じなはず」と思ってしまい。自分の意見と違う場合は「それは違う」と違和感を感じてしまうことがあり、意見が対立してしまうと「自分が否定された」と傷ついたり、「相手を否定する」と傷つけていると感じる人もいます。

 意見が対立するのは当たり前のことですし。意見が対立することは相手を傷つけていることでも、相手が自分を傷つけようとしている事でも無いということを理解しておきましょう。

相手の意見は絶対に否定しない

 自分の意見は”自分を投影させた言葉”と認識してしまうので、「それは違う」と頭ごなしに否定したり、反射的に言い返してしまうと、感情的に反応してしまう事が多くなるので、言葉が乱暴になってしまいます。反射的な言動は自分が思っていない所で相手を傷つけてしまう事があるので相手の意見を否定から入ることはやめた方が得策です。

 意見を聞くコツは「なるほど、あなたの考えはそうなんですね」意見を言ってくれたことに感謝し、相手の言いたいことを理解する様に努めましょう。この時、自分が納得していなくてもまずは感謝を伝える事が大切です。反対意見や相手の意見を否定する場合でも話の途中で意見をすることはせず一度最後まで聞き入れてから、自分の言葉を伝えましょう。

最後まで話を聞いてもらえることで、否定されたとしても相手が受ける印象は柔らかくなります。

聞くときは話し手の立場になる

 人に意見を聞いている時は「そうなんですね!」「私もそう思います」など共感している言葉を使い、自分の気持ちを相手に伝えることが大切です。相手の意見を否定しない姿勢として、相手の気持ちになって聞きましょう。誰でも意見を言うのは勇気がいるものです、聞いている方から勇気を与えてあげましょう。

問題を明確にすること

 意見が対立してしまうことの原因の一つに、問題の認識の違いがあります。出た意見に対して反対の立場なら、その意見に文句を言うのではなく、なぜその意見になったのかの背景を明確にすることが大切です。背景を明確にしていくと、そもそも問題の捉え方が間違っていたこともわかる様になります。

 出た意見があまりにも異なる部分あり対立する事が多い場合は、一度原点に立ち返って、何の問題でどの様なゴールを目指しているのかを再認識してみると新たな解決策が見えてきます。

自分の意見を伝えるときは冷静に

 意見を伝えるときは「私はこう考えているのですが・・・」とか「私の意見は・・・」と言うように自分主体の”アイメッセージ”で伝える様にしましょう。この場合の主語は”私”です、あなたの意見はこうだけど、私はこう考えている。と自分の私情を挟まず冷静に伝える様にすると良いです。

「一般的には・・・」とか「常識では・・・」など”私”以外が主語になると相手は否定されたと感じてしまい敵対してしまいます。議論が白熱してきた時こそ冷静にアイメッセージを上手に使ってみましょう。

対立しない「いい人」は居る意味が無い

 会議中に意見を全く言わず出た結論に対して根拠なく「それでいいです、意義ありません」という態度をとっている人は要注意です。中立的な立場で誰とでも良好な関係を作れていると考えているのならそれは大きな勘違いです。会議では多くの意見が出ることで選択肢が広がります。意見が無い、もしくは出せない人は本気で会議に取り組んでいる人からは「いてもいなくてもいい人」として見られてしまいます。

それが会社であれば「居なくていい人」になります。

対立が多いことはそれだけ自分が多く貢献していることにもなるのです。「人と違っていたとしても、自分の意見はしっかりと伝える」ことで自分の価値が出てくるのです。

「良い人」である必要はありません。

対立と敵対は違う

対立は意見の違いです。辞書では、相手との意見の相違や立場の違いがあって反目すること

意見を聞いたら「なるほど、そんな考え方もあるんだな」と捉えることで、相手の立場になって考えることで理解する事ができます。

敵対は、立場の違いから憎悪の感情を持って強く反目すること

相手の意見を聞いたときに、言葉のほころびを見つけて責めたり、論破しようとしたりすると相手が感情的になってしまいますので敵対してしまいます。

敵対する場合は自分に「こうあるべき」「これが当たり前」と決めて考えている場合が多くあります。その「〜べき」と言う考え方を変える事ができるだけでも敵対しにくくなります。

敵視するから敵になる

 意見の対立を楽しむ余裕もなく敵視してしまうことは、”自分”に問題があることがほとんどです。

”対立意見=敵”

とみなしてしまうと、対立する人は全て敵になってしまいます。これはすごく生きにくい生き方ですよね。

”対立意見=違う考え方を持った人”

と考えることで今まで敵だった人は全て”敵”ではなくなり、”自分に新しい知見を与えてくれる人”になります。自分の考え方次第で、敵にも味方にもなります。

 新しい意見が出てきた時は「そんな考え方もあるんだ!」と無条件で受け入れる様にしましょう。そんな考え方が自然にできる様になると、話し合いや会議がもっと楽しく深くなるのでは無いでしょうか。

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