休日に仕事のメールを送るのをパワハラだと思って居ない人がいることに驚いた

 ビジネスマンの中には、業務時間だけではなく夜間や休日の時間外に仕事を持ち越している人も少なくありません。テレワークが当たり前になった現在においては自宅で仕事をする事に対する違和感も徐々に薄くなってきているのではないでしょうか。

 休みの日や夜中に上司から仕事のメールをもらって、休日モードから仕事モードにさせられた事ってありませんか?

 あれは受け取り方によってはパワハラに当たる可能性があるのですが、送っている方は全く悪気がないようです。

休日に仕事をするのは偉くない

 休日に仕事をしているマウントって聞いたことありませんか?

「俺は昨日〇〇時まで仕事していた」
「休みだったんだけど忙しいから家でやってきた」

とか。

基本的に仕事の業務量は、「そのレベルにある人が決められた時間に終わる量」でしかありません。休みの日に仕事をしていることは「私は業務時間内に仕事を終わらせられる能力がありません」と言っているようなものなのです。

「平日はお客さんの相手をしているから、休日に自分の仕事をまとめてする」この考え自体が異常なのですが本人が気がついていません。

 上司であれば、部下をしっかりとマネジメントして自分の仕事をある程度部下に任せてしまい、業務時間内に全ての仕事を終わらせておくのが普通です。

 自分の仕事ができない事を正当化するために”仕事の時間”を長くすることで
”俺は忙しい”=”仕事をしている”
と自分で納得できるようにしているのです。

休日は休まないと成果は上がらない

 スタンフォード大学の研究から、1週間の労働時間が50時間を超えると生産性は激減する、55時間を超えると生産性は働く意味がないくらいに低下する。という結果が発表されています。
1週間で働ける総時間は50時間程度が限界でそれ以上はいくら時間をかけても成果は出ないそうです。

 つまり、翌週に生産性の高い仕事をするためには、しっかりと休日に心と体をリフレッシュして備えなければいけないのです。

上司が休みを返上している姿は逆効果

 上司の立場では、「休みも仕事のことで頭が一杯な俺」「忙しい俺」をアピールしているのかもしれませんが、他の社員から見て非常に滑稽です。

だって、「俺平日に終わらせられないくらいの能力です」って威張って言っているわけですからね。こっちが恥ずかしくなります。

そして”上司が休日働いている姿”をその部下はどういう気持ちで見ているのでしょうか。

「休みの日まで働いてさすがだな〜」
「〇〇さんって仕事に一途でかっこいい!」

なんて部下の立場からは絶対に見えません。

部下から見たら

「課長になると休みなく働かなきゃならないんだ・・・」
「休みのない人生は嫌だな・・・」
「この会社に未来はないから辞めよう・・・」

と見えます。上司としての背中を見せているつもりなら逆効果です。

休日に仕事のメールを送ることはパワハラです

 会社のメールが携帯でも見られるっていう人は結構多いのではないでしょうか。休日に受けるメールや電話はリラックスした気持ちを一瞬で仕事モードに変えてしまいます。

 そのようなメールが休みの度に日常的に送られてくるようになると、心身に悪影響を与えることもあります。

上司からいつメールや電話が来るかわからないから気が休まらなくなるのです。

これは立派なパワハラとなります。

「仕事の連絡だから休日なんて関係ない」と職務上の善意で行う人もいますがそれは大きな勘違いです。

また、部下の人柄に甘えて「あいつはそんなことない」と思っていると突然パワハラや労働時間などで訴えられる、なんてこともあります。

親しき中にも礼儀はあります。上司と部下なら通常部下の方が気を遣っているのです。上司の慢心は気をつけましょう。

さらに、休日に上司が部下に対して仕事をさせてしまったり仕事の指示をした場合は、その時間を労働時間として捉えられます。休日労働として割増賃金を加算した給与を支払う必要が出てきます。会社では部下かもしれませんが、休みの日まで部下ではありません。公私混同しないようにしましょう。

休日対応や時間外の多い会社の3つの特徴

業務量が多い

 業務量が多い割にそれにさける人員が少ない。この場合通常は、給与を上げつつ人員募集で人材を確保することで解決できます。またはDXを推進することで業務効率化ができます。業務量の多い状態が数年続いた場合はブラック企業の可能性大です。

 人員にさける費用が無い、DX化する費用がない。ただひたすら人海戦術では先が見えています。そこから発展することは望みが薄いでしょう

人事制度が無い

 人事制度が作られていない会社は割と多いです。しっかりとした目標数値で社員の業績やスキルを把握する企業であれば良いのですが、いまだに「労働時間が長い社員は頑張っている」と評価する企業もあります。

 仕事ができる社員は、付き合いで長時間働いているのが馬鹿馬鹿しくなって辞めていき、結果人の入れ替わりが激しく業務を任せられる人材が居ません。社歴の浅い社員が多い場合は人事制度が無い会社が多いです。

マネジメントできていない

 上司になる人間も部下の入れ替わりが激しいと育てることができなくなります。本来は適材適所に人材は配置すればいいのですが、教育もできていなければ社員の定着もままならないので、育てるよりは自分で業務をした方が確実になります。その結果長時間労働が定着してしまいます。

まとめ

 テレワークが定着してきて、リビングで仕事してそのままくつろぐように以前よりも仕事と生活の距離が近くになりました。だからこそ休日は仕事を忘れてしっかりと休んで、翌週への鋭気を養う必要があるのです。

 休日にメールを送る上司の全てが悪気があるわけでもないと思います、あなたの事が必要でメール送っているのは間違いありません。

でも、それは当たり前ではないことを上司は知っておく必要があります。

もしも、あなたの会社が残業することが多く休日と平日の境が薄いような場合は早めに違う環境に転職することをお勧めします。

人の環境にお金を回す余裕のない会社は今後大きく伸びることは予想できません。

会社や上司へ連絡不要!【退職代行ガーディアン】

伸び代が少ない会社で時間を過ごすよりも、働きやすい環境に身を置いた方が心も体も健康でいることができますよ。

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