今の仕事を続けていても、来年になったらスキルは身に付いていると思いますか?去年と同じことをしているのなら、多分今の仕事でスキルは身につきません。
実は働いている人の多くはスキルが身に付かない環境にいるのですが、”毎月お給料をもらう事”を目的としいるので、気が付いていない事が多いです。気が付いている人も「ま、いいか」とスルーしている場合が多いです。
なぜスキルが身につかないか
会社は社員がスキルを身につけて退職してしまう事を嫌います。社員の教育には費用がかかりますので、せっかく育てた社員に辞められると困るからです。そのため会社は退職を考えてしまうような大切なスキルを教えてくれません。
例えば営業を得意としている人に、財務諸表の見方を教えてしまうと、自分が営業しそこから得た利益が会社でどのように使われているのかが理解できるようになります。その結果もしかして自分で独立して営業会社を設立して売上の何%かを収益でもらった方が良い、なんて考えてしまわれては困ります。
会社が自社で必要なこと以外のスキルの習得を進めないのは、会社に不利益になる可能性があるためです。ですので新しいスキルを自分が身につけたければ、自分で気付いて行動するしかありません。
基本的に仕事は指示で動く
社会人として働き出すと感じる事ですが、基本的に仕事は指示されたことをこなす事が多いです。日々の業務は上司や先輩からの指示で動きます、仕事は自分で考えて動くことは少なく、ほとんど全ての仕事は受け身で動きます。そしてその指示された仕事だけで1日のほとんどを使ってしまう様にできています。
その繰り返しで1週間にすることが出来てきて、1週間の仕事を積み重ねると1ヶ月の仕事になります。その繰り返しであっという間に月日が流れていきます。その繰り返しの仕事を「ルーティンワーク」と言います。多くの企業は仕事をマニュアル化しますのでそこで”個性”や”〇〇らしさ”は発揮されなくなります。
その様にして与えられた仕事をマニュアル通りに続けていると、毎日同じ様な仕事を黙々とこなす事で時間を取られてしまうので、新しいスキルが身に付く事はありません。
必要なスキルは何かを知る
あなたに必要なスキルはなんでしょうか。普段生活をしているとどんなスキルが有効になるのかを考えることはあまり多くありません。時間を作って自分に必要なスキルを書き出してみましょう。
今の仕事を続けるのであれば、上司や先輩の昇格が早い人なんかに聞いてみると有効な資格が解ります。転職を考えているのであれば、どの業界に行きたいかによって身に付けておくべきスキルは見えてくる筈です。
スキルは客観的に「知識があること」や「技術があること」を証明することが必要ですので、多くの場合は一定要件をクリアすることで与えられる”資格”として表現されます。
スキルを身につけるには
日々の仕事からスキルを身につけることは難しいということは、どうしたらスキルを身に付けられるのでしょう。
生活のほとんどの時間を仕事に費やしていては、帰ってきても疲れてしまってスキルアップは難しいです。スキルをつけるためには時間を確保することが必要です。
スキルは自然に身につくものではなく、自発的に身につけるしか方法はありません。
会社でスキルを身につける
会社であれば、日々の仕事の問題点を自ら探し、課題を見つけてその解決に向けて自ら取り組むように動いてみましょう。その課題の解決のためには必要な知識や技術があるはずです。会社で必要なスキルはその解決の為のスキルです。
会社でスキルを身につけるためには、自ら課題を見つけそれを解決する行動力を持たなければなりません。自分から課題解決に向けて動かない人は、いつまで経ってもスキルを身につける事はありません。
会社が必要と認めたスキルの場合は、スキルアップ費用を会社が負担してくれたり、勤務時間中に学ばせてくれたりするので効率よくスキルを身につける事ができますし、スキルアップ後は給与や昇格にも影響してきますので好影響しかありません。
個人でスキルを身につける
基本的に会社は個人のスキルアップには積極的ではありませんので、自身の知識を増やしたり技術を習得するためには、新しい知見を得る勉強をする必要があります。
スキルといっても幅は広く簿記や宅建などの実務系の資格からIT系のプログラミング、マーケティングやデザインなんかのスキルもあります。
今の仕事での昇格なんかを目指すのであれば業務と関係のあるスキルを深く学ぶのも良いですし、将来の転職なんかに備えるのであれば、今の仕事とは関係ないスキルを学ぶことも有効な選択肢の一つです。
スキルを身に付けておくべき理由
「一生この会社にいるから大丈夫、スキルなんて要らない」という考えの方もいるかもしれませんが、会社がなくならない保証はありません。会社の”生存率”という指標があるのですが、2020年の調査では10年生き残る企業は全体の6.3%、20年生き残る企業は全体の0.3%しかありません。大企業だって倒産はしなくても吸収合併や他企業の資本傘下に入ることも珍しくありません。
会社は倒産しないかもしれませんが、スキルのない人はその会社に残れるでしょうか。年齢や職制に応じたスキルがない人の場合その会社で採用されるでしょうか。そう考えるとスキルを身に付けておいた方が良いと思えると思います。
会社員であればどの企業でも欲しがる人材であることは「どこでも働ける」自分の自信へともつながります。
まとめ
会社で働いていても自分を活かすスキルを得られることは多くありませn。スキルを得るためには自分で時間を作って、その時間で勉強するしかありません。勉強というと縛られている気になりますが、自分への投資の時間だと思って、スキルアップを楽しみましょう。
今は自宅に居ながら学べてしかも無料で受けられるセミナーや講座もあります。「どんなスキルが自分にあっているのか全然わからない」「興味はあるけどどんな勉強するのだろう」という場合はトライアルで多くの講座を受けてみる事をお勧めします。その講座が自分と合うのか合わないかの判断もありますし、興味があると思っていたけど、実際はちょっと違った、なんてことも多いです。ぜひ時間を作って取り組んでみる事をお勧めします。
無料キャリアカウンセリング人生100年時代と言われています。もう遅い、ということはありません。楽しんでスキルアップしてみましょう。
コメント