企業の面接する立場からお話しすると「サークル活動の潤滑油として、みんなの意見を取りまとめていました」とか「〇〇さんに頼みたい」と言われるような社会人になりたい」「スポンジのように吸収力があります」と言うフレーズは正直”あるある”なフレーズなので、聞き飽きてしまっています。
企業面接はせっかく自分をアピールする機会です、教科書通りの返答では無く、他の人と被らないようなフレーズを考えてみてはいかがでしょうか。
なぜ落とされやすいのか
面接をしていると良く聞く言葉が「潤滑油」「縁の下の力持ち」「何でもやります」などがあります。いずれも就職面接の対策として学校などで教えているパターンです。基本として自分の進むべき道の対策を立ててきたと言う評価はできますが、この手の言葉は聞き飽きているのでお勧めできません。というか面接官の心に残ることは絶対ありません。
しかし残念なことに、半分以上がこの定型分アピールで返してきます。企業が欲しいのは潤滑油ではなくエンジンの方です。そもそもそんなに潤滑油が必要なほどギスギスした職場で働きたいですか?
企業が求めている人物像
企業が求めている人材像は
「積極性」「柔軟性」「外交性」
に富んでいる人なのです。
企業面接を突破するためには、企業の求める人物像と自分がいかに合っているかとしっかりとアピールできなくては意味がありません。企業の採用担当者に「この人を採用したらどのように活躍できるのか」を具体的にイメージしてもらわないと意味がないのです。
面接の場所でテキスト通りの答えは「私は平凡です」と言っているようなものです。
企業ごとに求めている人物像は当然異なりますので企業HPで確認しておきましょう。
目に留まるためには
企業面接は70点以上で合格と言うことではなく上位から数%の狭き門なのが普通です。だからこそ面接会場にいる他の人よりも自分を面接官の印象に残さなければ意味がないのです。
面接官はテキスト通りの答えは聞き飽きているので、下手くそでも「自分の言葉で自分のエピソード」を話してもらった方印象に残ります。人に話せるような実績がなくても「新しいことに挑戦することに喜びを感じます」くらいのことを話しておいた方が印象はグッと良くなるものです。もちろん「自分の本心と異なること」を話してしまうと後々大変になりますが、自分の思いを誇張するぐらいはOKです。
その他大勢のままではいつまでもチャンスはありません。他の人と異なるフレーズを自分の言葉で考えておきましょう。
PRは具体的な実績がなくても大丈夫
学生の場合は具体的な実績がない場合がほとんどです、〇〇の競技でインターハイ行きましたとか国体出ましたとかそんなアピールがあると面白いですが、そんなの普通の人はありませんよね。平凡でも全然OKです。むしろ平凡な毎日から出てくるエピソードの方が現実的で説得力があります。
家族が病気で倒れた時に看病したとか。バイトで頑張ってお客さんが増えたとか。趣味で音楽をやっていてライブに出ているとか。何かのPRきっかけは誰でも何かはあるはずです。そこから自分の性格に合ったような話に持っていけばいいのです。
例えばアルバイトの経験があるのなら、
「他のスタッフの仕事の流れを止めないように環境整備にも気をつけていました」と伝えれば”潤滑油”だと言うこともわかりますし
「誰も気がつかないような仕事を率先して行っていました」と伝えれば”縁の下の力持ち”と言わなくても伝わります
表現方法を変えるだけでも印象がガラッと変わります。
社会に出たら「選ばれる」ことが多くなる
社会に出ると「選ばれる」ことが多くなる
学生の場合は親に決めてもらうこともOKでしたが社会に出ると自分の判断で人生を進めていかなくてはなりません。
・この仕事は誰に任せるか
・顧客の担当は誰にするのか
・プロジェクトを誰に任せるか
・昇格は誰にするか
などなど、会社に入ってからも選ばれることは多くあります。
この選択肢の中に「自分」を入れていかないと、昇格や昇進もありませんし「仕事」をしている充実感も得ることが難しくなります。
企業の立場からすれば、自分の企業がお客様から選択されるように動いてもらう社員でなければ採用した意味がないのです。
まとめ
企業面接はこれから先、会社を背負っていく人材を探しているのです。
世界は日々変化してそのスピードを上げています。
変化の波の先端でサーフィンをしているのか、それとも波に乗り遅れて流されていくのか。
企業として欲しい人材は時代の波に乗りサーフィンするような人材です。
企業面接で恥ずかしいから、などと遠慮している暇なんてありません。相手も本気です。
本気で向き合い、選んでもらえるように挑戦していきましょう。
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