ビジネスをしている人は必ずと言っていいほど聞いたことがあると思います。この通りの業務を回すと改善が継続されていきますよというもの、”PDCAサイクル”のお話です。
Plan 事業の計画を立てて
Do 計画に則って実行して
Check 計画通りの結果が出ているか評価して
Action 計画通りに行っていない部分を改善する
Plan そしてその改善部分を織り込んだ計画を立てる
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このサイクルの頭文字「PDCA」を取ってそう呼んでいます
これね。実際に会社でやっていて、めっちゃうまく行った!とか聞いたことないです。
やり方や考え方ってとっても素晴らしいですけど、多くの企業では形式的には回っているだけ。
回しているように見せているだけという状況だと思うんです。
実際に数字が出ているか?というと出ていないですよね。
これで売り上げが上がったら世の中好景気ですwww
PDCAが回らない理由
「誰かが考えたプランなんてやりたくない」
「失敗したら自分の汚点として残るから、自分で考えてまでやりたくない」
「今のやり方が正しいから他の方法は考えられない」
「成績優秀なのになんで他の社員に合わせるの?」
などなど
やらない理由はキリがありません。だって行動しようとする理由がないんだから仕方ないですよね。
できたからって給与上がる仕組みがあれば別ですが、出来たらさらにハードルは高くなるわけでほどほどで終わらせようかと考えますよね。
給与と行動が連動していない場合もあるので、ほどほどで終わらせようと思います。
PDCAって多くの人が経験している
PDCAなんて意味わかんねーし。という声も聞こえてきますが
ちょっと前の時代だとピンポンダッシュという遊びがあって、近所の家のピンポン(インターホンじゃない音だけのやつね)を押して家主が出てくる前にダッシュで逃げる。という遊びがありました。実はこれってPDCAなんですよ。
P どうやってピンポンを押すか計画する
D 実際にピンポンしてみる
C どの様にしたら捕まらないか考える
A 改善の案を考える
友達が捕まったら、捕まらないような案を考えるし。捕まらなかったら、どうやったらギリギリ逃げられるか・・・
を考えたりする。鬼ごっこでもそうだと思います。どうやったら捕まらないか作戦立てたりしましたよね。実は普段から気にしていないだけで、遊びの中で自然にPDCAってあったんですよね。
馬鹿な上司ほどPDCAが好き
「基本はPDCAだ」とか「PDCAは古い。これからはOODAだ」とか言っている人いませんか
何も考えていない馬鹿な上司は形に拘ります。ビジネス用語っぽいのが大好きです。
会議でこう言えば良いです、「PDCAをもっと回していこう」って。
それだけ言っておけば何もしなくていいですからね。
本来は誰がいつまで何をするのかを決めなきゃならないのに、計画や具体的な行動まで落としてなくて『PDCAをもっと高速に回そうな』などど声かけを行ってしまうからです。そのくせ目上の人には「部下の問題意識が低くて」なんていっています。まずはお前が陣頭指揮を取って背中見せろよ。って話です。
できる上司は形ではなく何するのかにこだわる
「PDCAを回せ」って言われて具体的に行動できる人なんていません。問題を洗い出して解決案を出し、解決のために誰がいつまでに何をするのか、を明確に指示してくれます。それが上司の仕事です。
もし何をしていいのか上司に聞いた時に答えを持っていない様であればその会社はやめておいた方がいいです、近い将来売り上げは下がっていきます。その前にそんな上司の元にいたらあなたが潰されるかもしれません。
顧客が求めているのはPDCAサイクルじゃない
PDCAサイクルのPを計画する時ってほとんどの場合”顧客目線”ってありません。何目線かというと”社員目線”です。実行しやすくて見栄えのする計画になりがちです。そんな計画実行しても顧客はなんとも思いません。だからいくらPDCAサイクルと回してもうまくなんか行きません。
会社で一番成績の良い社員の真似をする方が100倍成果出ます。そのことに気がついていない会社が本当に多いです。売り上げ一位の社員がやっている事を真似すれば売り上げは上がります。
まとめ
PDCAにこだわったり、OODAにこだわったりその呼び方や手法にこだわるあまり、大切なものを忘れていることが多くあります。『PDCA』って言えばやった気持ちになりますしそれ以上の考えが出てこなくなる思考停止するワードだったりします。
あなたが就職する会社や転職する会社が仕組みにこだわりすぎている会社だと感じたら本当に自分がそこで働くべきか考えてみてくださいね。
やり方なんかより一番大切なのは「働いている人が気持ちよく働けるか」なんですから。
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