仕事をしていると新しいことに触れる機会も多く、新しいことに挑戦すると当然失敗する可能性が出てきます。失敗しないように注意していても、失敗してしまうことがあります。
「失敗は仕方ない」「失敗は会社の責任」などと軽く考えている場合には、その後の対応を間違えてしまい、予想もしないような大きな損失につながってしまう可能性もあります。
社員の失敗は当然、会社としても損失になりますが、働いているあなた自身の損失にもなってしまいます。
失敗の裏側に隠れている損失を理解しましょう
失敗は起きるもの
誰でも失敗はしたくありません。しかし、気の緩み、錯覚、体調、感情、経験、技術などなど失敗してしまうきっかけになることは、数え切れないほど身近にあります。
失敗をゼロにできればいいのですが、新しいことに挑戦する時には失敗はつきものです。失敗しないように事前に対策を練ることはもちろんですが、常に失敗してもリカバリーできるように考えながら行動することも大切です。
自分を成長させるためには新しいことに挑戦し続けることがしかありません。
「〇〇かもしれない」と考えながら行動する事でミスは減らすことができます。
失敗するのは誰でも嫌なものです、失敗することに日頃から目を逸らさず、対応方法を考えたりすることは非常に有効です。
失敗はその人のキャラで相手が受ける印象が変わる
失敗することは恥ずかしいことではありません。しかし普段からの態度やそのときの対応によっては相手に与える影響が大きく変わってきますので、普段からの態度はとても重要になります。
意欲的に取り組んでいる人の場合
普段から仕事に意欲的に取り組んでいたり、お客さんの悩みに真剣に向き合っていたりするような人の場合は、例え失敗したとしても
「〇〇さんなのに珍しい」
と考えてもらえるので、失敗しても個人の信用が失われることがあまりありません。
やらされている意識が強い人の場合
お客さんからの質問にもあまり積極的に対応しないような、働いてやっているという考えでいる人は、同じような失敗をしても
「〇〇さんはやると思った。やっぱり」
と思われてしまい、失敗のたびに信用を失う様になります。
失敗が多い人の特徴
時間管理ができない
仕事でよく失敗する人は、待ち合わせにはいつも遅刻してくるような時間にルーズな人が多いです。時間が守れない人は仕事の締め切りや約束などをあまり重要視しません。お客さんとの待ち合わせに遅れる、ということは社会人としては絶対に許されないルールです。
自分がルーズなのを気にしないということは、相手の時間を奪っていることにも気が回りません。相手の立場になれない人は失敗することから学ぶこともあまり多くなく、改善ができず失敗が続く傾向にあります。
多くのことができると考えている
自分はマルチタスクで動けると考えているので、プライドが高く、メモを取ることがカッコ悪いと考えてしまいがちです。仕事を教えてもらっている時やお客さんとの対応をしていても、あまりメモを取りません。
人間の記憶力はそこまで高くなく20分後に42%忘れ、1時間後に52%忘れると言われています。メモを取らないと、自分の思っている以上に記憶が続かないので忘れてしまいます。改善するためには謙虚にメモを取って行動を潰していくことが大切です。
人に頭を下げられない
「自分に向いている仕事は他にある」と常に考えていて今の仕事に「無関心」だったりします。人に頭を下げることが「敗北」と考えてしまいがちなので素直に謝ることが苦手です。
・できない仕事を預ける方が悪い ・自分でやればいいのに ・こんな仕事面白くない
と常に自分以外の誰かのせいにします。自分を正当化することに意識が向いているので謙虚に仕事を覚える姿勢がたりません。悪口や愚痴は周りの人間にもいい影響がありませんし、愚痴で自分のスキルは上がりません。
こんな対応は絶対NG
失敗をしてしまった時は、誰でも落ち込んでしまいます。気持ちが焦ってしまい「無かったことにしたい」と思うってしまうかもしれません。絶対NGな行動は
・失敗を隠すこと ・人のせいにすること ・言い訳をすること
です。失敗は早くリカバリーすればするほど損害が少なくて済みます。例えば納品の商品を間違っていたとしてもその日のうちに再手配すれば間に合うことだってあります。一番良くないのは人のせいにして隠してしまうことです。時間の経過とともに取り返しのつかないことになってしまうこともありますので、失敗してしまった時は
・迅速に報告する ・素直に謝罪する ・周りの力を借りる
ということを心がけましょう。
会社はチームです、頼るところは頼り、失敗から学びを得る様にしましょう。
何度失敗してもOKではない
チャレンジしての失敗は当たり前のことなのですが、「何度失敗してもOK」ということではありません。何度も繰り返すことはあなた個人の信用だけでなく会社全体の信用を失うことになってしまいます。成長のために失敗は必要ですが、会社に対してもマイナスの影響があることは忘れない様にしましょう。
会社として大切なのはブランド力
会社がお客さんと長く付き合っていけるのは信用があるからです。「ユニクロの服が安くて良い」と考えてしまうのもブランド力ですし「Appleの製品はおしゃれで使いやすい」と思うのもブランド力です。
あなたの会社もブランド力という”信用”があるから継続しているのです。お客さんに対してこの信用を失うことが会社としては1番の損失となります。
ブランド力や信頼は「お金では買えない」
好きな人の心がお金では買えないように、ブランド力はお金で買うことが出来ません。
会社としてブランド力は非常に大切です、そのため多くの会社はブランド力を高めるためにTVCMや紙面などで広告宣伝をしたり、好感度の高いタレントをイメージキャラクターとして活用したり、HPを常に最新のものにしたり、社員教育を徹底したりして、長い時間と高額な費用をかけてブランド力を作っているのです。
大きな失敗はブランド力を失う
極端な例ですが、会社の社用車で事故を起こして逃げてしまった場合、それが全国のニュースになったらどうでしょうか?社用車には会社の看板が書いてあるはずです。自動車が廃車になっただけで誰も怪我をしなかったとしても、会社のブランド力は落ちてしまいます。
その場合の損害は自動車の代金だけではありません。今まで積み上げてきた会社のブランド価値が落ちてしまった場合の損害金は、数千万円か、もしかして数億円になってしまうかもしれません。
この例えは事故ですが、ちょっとした失敗が、他の部署の人や自分の先輩が築いてきた、ブランドを一瞬で失ってしまうこともあるのです。
まとめ
成長する上では失敗していない人間は一人もいません。誰でも失敗はします。職場でのある程度の失敗は想定内なのでどんどん失敗しましょう。注意点は「失敗し放題」ではないということと「失敗の裏には見えない損失がある」ということを理解しておく必要があります。ブランド力を失ってしまうような見えない損失を理解していない人は結構多いです。
ブランド力や信頼関係を得ることができるのは「お客さんが困っている時」がほとんどで、通常の取引の範囲で信頼が増え続けるわけではありません。お客さんが抱えている「困りごと」や「面倒な問題」をあなたが解決することしか信頼を深める方法はありません。
そう考えると「面倒な頼まれごとやピンチの中にしかチャンスはない」ということがわかってきます。普通は避けるような面倒な事が実は1番の信頼を得るチャンスということがわかります。
仕事の失敗が認められるのは、先輩や自分がお客さんと積み上げてきた「信頼」というブランド力で守られている、ということにも気がつくことができると。失敗できることはありがたいと思える様になります。
イヤだイヤだと仕事をするより、感謝しながら仕事したほうがなんか気持ちが軽くなりませんか?
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