決まったことを実行しない会社【ダメ上司】

 「清掃活動をしよう」と会議で決まったのに実行されなかった、一回はやったけど継続されなかった。「サンクスカード」「ノー残業デー」などなど、会議で決まったのに実行されなかった、長続きしなかった、そんなことありませんか。なぜ会社で決めたことが実行されない、続かないのかを考えてみました。

実行しない理由

時間がない

 新しく始めるにはそのための”時間”が必要です。始める前の段階で一日8時間の業務時間は埋まっているので、時間を作らないと実行できません。一方で仕事を進める上で利益や効率を求めていると「そんなことをしている余裕はない」と考えてしまい実行することができません。実行するためには、業務の分担や効率化を進めて新しい事を実行する時間が必要です。

理解できていない

「清掃活動をしよう」と言われても、「良いことだとは思うけど、それって必要なこと?仕事と関係ないじゃん」という疑問が出るはずです。


「清掃活動の地域貢献により、地域の人からの企業イメージが上がり、もし『購入するならあの会社で』と思ってもらうことができたら、結果として地域貢献が地域の人に対する営業活動になるんだよ」となぜこの活動が必要か、その意味を伝えなければなりません。


 上司がしっかりとそのやるべき理由を理解し部下に説明することで実行できるようになります。「いいから清掃活動をやれ、決まったことだから」では社員が理解・納得していないので実行するまではいきません。

変わりたくない

 人間には”損失回避”や”確証バイアス”のような、変化することによって損失を生みたくない、今の自分の行動や考えが正しいと思い込むようにできています。

 私たちは普段の行動を変えることはあまり心地よいものでは無いため、意識しないと動かないようにできています。

実行しなくても許される環境

「決めた事を実行していなくても評価に影響がない」

「確認されるのは最初だけで後は確認されなくなる」

こんなことが続いていると、社員は「思いつきだから適当にかわしていればそのうち忘れるでしょ」と考えてしまうので実行しません。実行しないと評価に影響が出るように環境整備する必要があります。

推進役の上司やリーダーになっている人が興味を持っていない限り実行されることはありません。

改善策は上司側にある

 改善するには推進役である、その会社の社長や上司が理解して率先して行動しなければなりません。

社員が実行すべきで上司や役職者は関係ないという会社であれば、放置しておいた方が無難です。間に受けて行動してたら「正直者が馬鹿を見る」ことになってしまいます。上司がその気がないのなら放置しておけばいいのです。貴方に責任はありません。

まとめ

 決まったことが実行できない会社は、遅かれ早かれ時代の変化について行くことができなくて無くなります。社員が会議で決まった内容に納得できて、それを実行する時間もあって、なおかつ評価も得られるのであれば、動かない理由がないので誰でも動きます。

 決まったことが実行されないことに貴方がイライラする必要はありません。実行しないのは貴方の責任ではなく、実行できる環境を作れない会社の責任です。

 もし貴方の会社がそんな会社で、上司がその責任を部下の責任だと言うような会社だったら、とりあえず月給をもらいながら居続けて、転職先を探す方が無難かもしれません。

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