コロナの中で大手企業は内定数を減らすなど、2022年卒の就職活動は厳しい局面へと移ってきているのではないでしょうか。就活中の学生さんは正直、地元の中小企業を就職希望先にしている方って居ないのではないかと思いますが、実はコロナの中でも元気な中小企業っていうのは結構あります。
あまり就職希望先には上がらないですが、中小企業で働くメリットと就活で使える元気な中小企業の見分け方について話していきたいと思います。
中小企業で働くメリット
大企業では、全てがマニュアル化されていたり組織が完成していたりします。ですが大企業ではあり得ないことも普通に起こる中小企業、そこで働くことで生まれるメリットをまとめて見ました。大変だと思うか楽しそうと思うかの判断はお任せしますが、結構メリットも多いです。
中業企業ではマルチタスク能力がつきやすい
大手企業では、企画、営業、販売、経理、総務なんて業務が当たり前ですが分散されています。しかし多くの中小企業の場合は、総務経理は別だとしても、企画〜営業〜販売〜納品の流れまで一人でこなすことも少なくないです。
一見すると「やること多いじゃん!」と思いがちですが、案件毎の単価や規模が違うので一人でこなせることがほとんどです。ですので、マルチタスク能力がつきやすく一人で企画から納品までこなすので仕事の全体像の把握がしやすいです。
実はここの場合のマルチタスク能力は「経営能力」に直結しているので、お金をもらって仕事をしながら経営について学ぶことができます。
年功序列の評価がない
大手の企業の場合は、会社には窓際で働く人やお局と言われる方々がある程度いらっしゃる場合も予想されますが、中小企業では勤務人数も多くないので、営業実績が給与に直結しています。年功序列で出世されては会社が小さいので会社が潰れてしまいます。成績=給与になりやすいので、給与にも納得感があります。会社にぶら下がる人がいないので、淀んだ空気感もありません。
スピード感が身に付く
中小企業の決済はめっちゃ早いです。大手企業ではどんなに急いでも1週間ほどかかる場合が多いですが、社長直下の中小企業では、アイデア思いつく⇨社長に行ってみる⇨OK ぐらいの感じです。
数分でGOが出ます。面倒な稟議書や企画書もなくてもいい場合が多いです。
中小企業が大手企業との差別化で出来る最も大きなことは”スピード感”であることが多いですので、この感覚は非常に重要です。
例えば、WEB作成を外注した時に、発注の翌日にある程度のクオリティのものが出てきた場合、そこの会社を断る理由がなくなります。ですのでスピードは大切です。
自分の成長とともに会社も成長
事業規模が小さいので、自分の仕事での成長と会社の成長がリンクしやすいです。
自分の実績で会社が大きくなったりしますので、30代前半で取締役まで任される様になったということも珍しくないです。取締役になると従業員側とは違う働き方になりますので、時間に縛られることも少なくなりますし。嫌な上司に気を使いながら、気に入られる仕事をする必要もないので人間関係でのストレスは減ります。
中小企業で働くデメリット
給与は大手と比較すると安い。
会社の知名度が無い。
位でしょうか、中小企業といえど有給休暇は当たり前にありますし、一昔前と違いライフワークバランスが悪いということもあまりありません。むしろテレワークの導入をコロナ前に行っていたりと時代の変化に柔軟に対応する企業が多いです。
私個人としては得られるメリットと比較してもあまりデメリットはないかなぁという感想を持っています。
企業ブランドが欲しいのなら大手一択ですが、企業ブランドがあっても自分の価値が上がるわけではありませんし、企業ブランドが低いからといって自分の価値が下がるわけでもないです。自分が働きたい環境をいかに見つけるかが大切かですね。
中小企業との出会いは
代表的なところだと、日本各地には中小企業家同友会という団体があります。その中で地域毎に合同説明会を開催していますのでそちらに参加してみるもの面白いと思います。中小企業家同友会でググってみると出てきます。
そのほかにも地域毎に多くの団体がありますのでWEBで調べてみましょう。
合説にも出てこない企業でもし気になる企業があった場合は、突撃しかないです。
学生の皆さんは学生からコンタクト取って大丈夫?と思われるかもしれませんが、企業側からしてみれば「学生が事業に興味を持ってもらうこと」はとても嬉しいことでもあり誇らしいことなので、むしろ喜ばれます。気になる企業がある場合は直接コンタクトを取ってみましょう。
企業HPやSNSなどからでも失礼にはなりませんので、どんどん動いてみてはどうでしょうか。
面白そうな中小企業を選ぶコツ
まずはその企業の主たる商品やビジネスが自分にとって面白いかどうかです。興味が無いものを売っている会社に就職しても、自分の身が入りませんので時間を無駄にします。面白そうなビジネスをしている企業を見つけましょう。
中小企業は大企業と違って決算書をオープンにしていません。会社を選ぶ際には売り上げや収益についても聞いてみましょう。そしてその収益とその会社の商品やビジネスモデルの関係性を深掘りしましょう。そこで面白そうを思うかどうかです。
売り上げや利益については合説などで答えない企業がありますが、そんな企業には行かないほうがいいです。決算がブラックボックスでは納得して働けませんし、言いたく無いということはそれなりの理由があるからはずです。推して知るべしでやめておきましょう。
中小企業への就職は起業を考えている人に特におすすめ
中小企業への就職は大企業ほど経営基盤が安定していませんので、個人で起業した後の会社のイメージに近いです。
会社を起業すると、通常の営業活動の他に就業規則の整備や、人の採用、労働環境の整備などなど、整備しなければならない事が多くあります。大企業であれば管理部門が引き受けてくれますが中小企業では全て自分たちで行う必要もありますので、起業した後の法整備についても学べます。
会社の成長も間近でみることができます。給与を貰いながら起業の勉強までできて人脈もできます。
社長に惚れて働くのもいいと思います。人柄や考え方など、人生の師となる人との出会いはそうは多くありません。それと同じぐらい仕事に対しても惚れて働くと満足度はさらに高まります。仕事も人を成長させてくれます。
人と仕事に対しての距離感が近い中小企業への就職はきっとあなたの知見を深めてくれます。
就職活動は自分の人生のスタートラインでもあります。納得のいく就職先が見つかるといいですね。
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