自動でお掃除してくれるエアコンってありますよね。
最近ではハイエンド機種にはほとんどと言って良いほど自動お掃除機能がついています。
私は実際に7年ほど使ってみて、「お掃除機能いらないかな」と思いました、
実際に使って感じた「自動お掃除機能が要らない理由」についてお伝えしたいと思います。
エアコンの自動お掃除機能とは?
エアコンについている自動お掃除機能とは、エアコンを運転したときにフィルターに着く埃を自動で綺麗にしてくれる機能です。メーカーによって呼び方は違うのですが、フィルターを掃除してくれるという機能は同じです。
このエアコンの自動お掃除機能とは、運転を停止したタイミングや設定したタイミングでエアコンに内蔵されている自動お掃除マシンがエアコンのフィルターについている誇りをブラシでこすってとって行き、ダストボックスに貯めておいたり、自動で室外に排出したりする機能です。
最近の製品はフィルターだけではなく、本体内部を結露させたりすることで熱交換器までクリーニングする機能がついていたり、メーカーによって様々なものが出ていますが、主としては空気中の埃をとってくれるフィルターをクリーニングする機械です。
自動お掃除機能がついているエアコンはスタンダードな機種にはついていないことが多く、高価格帯のハイエンド機種に搭載されていることが多いです。
お掃除機能が不要だと考えるその理由3つ
ハイエンド機種に標準搭載されている自動お掃除機能ですが、本当に必要なのでしょうか!?
メーカーのカタログなどでは便利で清潔なイメージで記載されていますが、私自身がお掃除機能付きエアコンを実際に利用して感じた不要の理由は以下の3つです。
本体代金が割高
エアコンの能力は「KW」という単位で冷房と暖房について表示されています。これは部屋の広さに応じて大きくなります。部屋の大きさに合わせた能力のエアコンにすれば冷暖房に対応できるので、能力があっていれば「冷えない」「暖まらない」という事はありません。
お掃除機能がついているエアコンが「能力が高い」という事ではないので注意です。冷暖房の能力的にはスタンダートなエアコンとお掃除機能付きのエアコンの違いはありません。
お掃除機能のない8畳用のエアコンが8万円ぐらいだと仮定するとお掃除機能がつくだけで11〜13万円ぐらいと3〜5万円ぐらい高くなります。
フィルターをお掃除する機能だけで3〜5万円ほど高額になりますので、半年に1回フィルター掃除すれば良いので自分で掃除機かけたら良いんじゃね?と感じます。
お掃除マシンの掃除する範囲は意外と狭い
「自動お掃除機能」と言われているので、全体的に掃除してくれるイメージを持っていますが、実際に掃除するのはフィルター部分のみです。
フィルターの奥にある熱交換器にゴミが付着した場合は掃除マシンでは掃除できないので、どれだけフィルターの掃除をしていても埃はついてしまいます。「自動お掃除」って聞くと万能のように感じますが、やはりお掃除ロボだけで全ての掃除を済ませることはできません。
お掃除ロボで取りきれない埃や、熱交換器やファンが汚れた場合は自分で掃除をするしかありません。最近流行りのエアコンのクリーニングを業者さんにお願いした場合、ノーマルが1万円だとすると、お掃除機能付きのエアコンは構造が複雑なので清掃料金が1.5倍から2倍ほどの価格になることがありますので注意しましょう。
定期的に業者さんにクリーニングしてもらう予定の場合は、ノーマルタイプが経済的にお得です。
本体が複雑で壊れやすい
お掃除機能付きのエアコンは掃除マシンがついているのでスタンダードなエアコンよりも本体に厚みがあり見た目にボリュームが出ちゃいます。それにお掃除マシンが動いているときはウイーンと音がしますので、日中だと運転音がそれなりにします。
私の場合は購入から7年経過した段階でお掃除マシンが故障してメーカー交換修理となりました。幸にして長期補償があったので助かりました。補償がなければ5〜6万円ほどの修理代だったとのこと。結構痛いですよね。
修理に来ていただいたメーカーメンテナンスの方に聞いたところ、お掃除マシン部分が壊れることは多いらしいです。
エアコンは設計上の標準使用期間を通常10年で設計されているので、メーカーとしては10年経ったら買い替えてね。ということらしいのです。当然お掃除マシンも10年程度の利用に耐えうる設計になっているそうですが、それ以上のことはあまり考えられていないそうです。
リビング用のエアコンだとそれなりに高いですから長い間使いたいですよね。故障のリスクを考えるとお掃除マシンを外したスタンダードなタイプの方がリスクは少なくなります。
自動お掃除機能つきのエアコンが必要な人
お掃除機能付きのエアコンは、エアコンの位置が高くて普段からフィルター掃除が難しい場合や、高齢者なので脚立などに登って掃除することが難しいという方にはとても便利な機能と言えます。
しかし、健康な人で脚立などに乗って届く位置にエアコンが設置されている場合は、フィルターの掃除を自分ですれば良いだけなので、お掃除機能は不要です。フィルターの掃除は外して掃除機で吸うだけの手入れでOKです5分もあれば1台終わります。GWと年末の掃除ぐらいでもOKではないでしょうか。
お掃除機能が不要な理由
・エアコンが手の届く位置にある
・フィルター掃除は自分でできる
・大掛かりなクリーニングは専門業者へ依頼する
・購入コストを抑えたい
・本体が壊れやすいのは嫌
お掃除機能が必要な人
・エアコンが届かない位置にある
・掃除が嫌い
・エアコンをあまり使わない
・お掃除機能付きエアコンを使ってみたい
まとめ
私はお掃除機能に惹かれて購入しましたが、結果的にはフィルター部分しか掃除されない為、あまりメリットがありませんでした。フィルター以外の場所は普通に汚れるので、業者さんに頼んで丸洗いのクリーニングをしようと思ったら高くなるし。お掃除ロボうるさいし。
今は修理の終わったお掃除ロボがまた壊れるのが嫌なので、今は「自動お掃除中止」の設定をしてお掃除ロボを使わずに自分でフィルター掃除をしている始末。
自分で掃除ができる人はほんとノーマルタイプがいいですよ。
家を綺麗に保つなら、お掃除機能のないエアコンを買ってその予算が余ったお金で掃除機を買った方がいいかもしれません。ご参考まで。
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